2020 Fiscal Year Annual Research Report
機能性食品成分の腸管シグナル制御を介した作用機構の解明に関する研究
Project/Area Number |
18H02150
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
井上 順 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (70323962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 春彦 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, プロジェクトリーダー (00324509)
國澤 純 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 ワクチン・アジュバント研究センター, センター長 (80376615)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 抗肥満 / スルフォラファン / SREBP |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は生理作用を有する機能性食品成分の作用点を分子レベルで解明することを目的としている。食品成分の「腸管への直接作用」や「腸管を介した間接作用」に加えて、「標的臓器への直接作用」を明らかにすることで、生体の食品認識メカニズムの解明を目指した。申請者はこれまでに、ブロッコリー由来成分であるスルフォラファンの投与が抗肥満作用や抗脂肪肝作用を発揮することを明らかにしており、スルフォラファンの作用機序の解明を行った。 ・スルフォラファンによるSREBP抑制機構の解明ースルフォラファン処理は脂質代謝を包括的に制御する転写因子SREBPの活性を低下させる。本研究では、スルフォラファンが前駆体SREBPのユビキチンープロテアソーム系による分解を促進させることを明らかにした。また、その分解にはSREBPのC末端側が関与することを示した。 ・細胞内の標的分子を介した作用ースルフォラファンビーズを作製し、新規なスルフォラファン結合タンパク質の同定を行い、複数の候補因子を得ることに成功した。それぞれの因子の発現プラスミドを作製し、スルフォラファンとの結合検証を行い、実際に候補因子がスルフォラファンと結合することを明らかにした。 ・腸内細菌叢の変化に着目した検討ー肥満モデルマウス(高脂肪食)へ0.1%スルフォラファン混餌した際の腸内細菌叢への影響を解析した。スルフォラファンをおよそ60日間接種させ、フンおよび盲腸内容物をサンプルとした。その結果、スルフォラファン摂取により腸内細菌叢の変化が観察され、スルフォラファンは腸内細菌叢の変化を介してその効果を発揮することが示唆された。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)