2020 Fiscal Year Annual Research Report
Is a stepwise compliance levels within a single GAP standard necessary: The case of Thailand's Q-GAP for vegetable value chains
Project/Area Number |
18H02292
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
雨河 祐一郎 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (00743634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森高 正博 九州大学, 農学研究院, 准教授 (20423585)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 食の安全 / 国営適正農業規範 / キャベツ / とうがらし / チェンマイ県 / タイ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の第一の目的は、「Q-GAP認証農家と非認証農家との比較を通じて、Q-GAP認証の生産工程管理における生産農家のコンプライアンスの実態を解明し、生産活動におけるQ-GAPの有効性を検証する」である。これに関し、2019年度にチェンマイ大学の研究協力者グループの助力を得て、タイ北部チェンマイ県におけるキャベツの栽培地域を訪問し、Q-GAP認証農家41世帯、非認証農家90世帯の社会経済調査を行い、併せて、キャベツのサンプルを収集して、残留農薬検査を行ってデータを得ていた。2020年度では、そのデータもとに分析を進め、年度中に論文の大部分が完成した。また、同年5月から2021年2月まで、キャベツと同様の手法で唐辛子の社会経済調査と残留農薬検査用のサンプル収集を行い、Q-GAP認証農家87世帯と非認証農家159世帯からデータを得た。第二の目的は、「多様な市場性との関係における流通上の有効性に関して、Q-GAPが市場諸アクターからいかなる評価を受けているかを明らかにする」である。 この目的については、2018年度に森高がPanamasおよび雨河の協力を得て中部タイにおいて行ったアスパラガスに関する流通業者調査について、すでにその分析を終えている。だが、多忙のため、論文にまとめるには至っていない。また、同年度Panamasがアスパラガスについて行った消費者調査についても、Panamasが多忙のため、分析の途中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第一の目的である「Q-GAP認証農家と非認証農家との比較を通じて、Q-GAP認証の生産工程管理における生産農家のコンプライアンスの実態を解明し、生産活動におけるQ-GAPの有効性を検証する」については、雨河の調査研究は概ね予定通り順調に進んでいる。これに対し、第二の目的の「多様な市場性との関係における流通上の有効性に関して、Q-GAPが市場諸アクターからいかなる評価を受けているかを明らかにする」に関する森高とPanamasの研究は、多忙のため論文にまとめる作業が滞っている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である2021年度の課題として、第一の目的である「Q-GAP認証農家と非認証農家との比較を通じて、Q-GAP認証の生産工程管理における生産農家のコンプライアンスの実態を解明し、生産活動におけるQ-GAPの有効性を検証する」については、2021年4月中にキャベツに関する論文を完成し、国際ジャーナルに投稿して出版する。また、2021年4-5月に唐辛子に関する追加の調査を行い、Q-GAP認証農家100世帯と非認証農家200世帯以上からのデータを集める。第二の目的の「多様な市場性との関係における流通上の有効性に関して、Q-GAPが市場諸アクターからいかなる評価を受けているかを明らかにする」については、森高とPanamasが取得データを論文にまとめて国際ジャーナルに提出することが課題である。
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