2020 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive analyses of fat-taste sensing in chickens
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18H02330
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田畑 正志 九州大学, 農学研究院, 教授 (40145503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川端 二功 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (40633342)
吉田 悠太 茨城大学, 農学部, 助教 (00875023)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ニワトリ / 味覚 / 油脂 / 脂肪酸 / GPR120 |
Outline of Annual Research Achievements |
油脂は動物にとって必須の栄養素であり嗜好性も高い。飼料中の油脂は味覚で認識されていると予想されるが、ニワトリにおける油脂の味覚受容機構は不明な点が多い。申請者は脂肪酸受容体GPR120がニワトリの脂肪味受容体の一つであることを示してきた。油脂に対する嗜好性を受容体レベルで理解することができれば、人為的にニワトリの嗜好性を制御する方法の確立につながり、効率的な動物生産に貢献できると考えた。したがって、本研究ではニワトリ口腔組織における油脂の味覚受容機構を明らかにすることを目的とした。本年度はニワトリにおける油脂の味覚受容機構を解明するため、以下の3つの項目について研究を進めた。 【項目1】ニワトリGPR120の新規アゴニストの同定:ニワトリGPR120を発現した細胞と各種脂肪酸を用いて、カルシウムイメージングによりアゴニストを探索した。その結果、ニワトリ飼料中にも含まれていると考えられるアラキドン酸、エイコサペンタエン酸、及びドコサヘキサエン酸といった脂肪酸がニワトリGPR120を濃度依存的に活性化するアゴニストであることがわかった。 【項目2】行動試験により脂肪酸受容体アゴニストの作用を検証した:ニワトリが脂肪味を感じているか5分間の行動試験で検証した。ニワトリGPR120を活性化するオレイン酸溶液の摂取量は、コントロール溶液と比較していずれの濃度でも差が見られなかった。また、オレイン酸溶液に対して味覚嫌悪学習が成立するか検証したところ、味覚嫌悪学習が成立することを確認した。したがって、ニワトリは脂肪酸溶液を好んで摂取するわけではないが、脂肪酸溶液を味覚として感じていることが示唆された。 【項目3】味蕾におけるGPR120の発現解析:抗ニワトリGPR120抗体を作製し、ニワトリ味蕾におけるGPR120の発現を検証したところ、GPR120陽性の味細胞が存在する可能性が考えられた。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)