2020 Fiscal Year Annual Research Report
SGS3と協調してRNA依存性RNAポリメラーゼを活性化するSDE5の機能解明
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18H02380
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
吉川 学 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (80391564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 達哉 東京理科大学, 基礎工学部生物工学科, 准教授 (50533155)
韓 龍雲 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 研究員 (50566297)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | siRNA / miRNA / Argonaute / RDR6 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの研究から、SDE5とSGS3により呼び込まれるRDR6がpolyA鎖を持つRNAを二本鎖RNAに変換する際に必要なタンパク質の存在が示唆された。そこで、本年度はそのタンパク質を同定するために、AGO1-SGS3-RISC複合体に相互作用しているタンパク質をLC-MS/MSによってシロイヌナズナ抽出液を使って探索した。その結果、RNA分解酵素などが含まれるストレス顆粒に局在するタンパク質が候補として挙がった。今後、このタンパク質の解析を行う予定である。また、本研究課題で行った研究成果を論文にまとめることを予定していたとおり、令和2年度に学術雑誌へ論文を投稿し、現在、査読コメントに対する返答や原稿の修正など改訂中である。 今年度はSDE5のN末端ドメイン、C末端ドメインの各組換え発現コンストラクトを使って発現精製した。精製SDE5N末端ドメインは、全長SDE5と同じく、トリプシンによって容易に切断されたことから、二次構造予測の通り、天然変性領域であることが想定された。一方、C末端のトリプシン耐性ドメインを大量発現精製し、結晶化したところ、高濃度の精製タンパク質は結晶化に使用する沈殿剤の存在下では容易に油滴を形成することが判明した。この性質はこのドメインがお互いに相互作用し、溶液から相分離してしまうことを意味している。今後は核酸との複合体や、MBP/GST融合タンパク質の状態で結晶化を行う。 SGS3は各ドメインを発現する組換え発現コンストラクトを作成した。その結果、天然変性領域を除いたコンストラクトは、全長SGS3と比較して発現量が向上した。今後はこれらのコンストラクトを使用して生化学、構造解析を行う予定である。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)