2019 Fiscal Year Annual Research Report
クライオ電子顕微鏡法と少数構造生物学によるアクチン線維動態の構造的理解
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18H02410
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
成田 哲博 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (30360613)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 電子顕微鏡 / アクチン線維 / アクチン線維ホモログ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、本研究の重要なターゲットであるアクチン線維端のクライオ構造解析を行い、relionと独自の画像解析法を用いて13Åに達した。また、スエーデンから博士課程の学生Abris Bendesを迎えてマラリアアクチンのCapping Proteinについて共同研究を行った。 少数の像から必要な情報を抽出する少数構造生物学として、15本のストランドから成る非常に複雑な線維構造の初期構造決定に成功、これを元にクライオ電子顕微鏡法で4.2Å分解能の構造解析を行い、Nature Communications誌に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
少数の像から必要な情報を抽出する少数構造生物学として、15本のストランドから成る極めて複雑なAlp40線維の初期構造決定に役立てることができた。アクチン線維端の構造解析についても、従来の倍の分解能まで達し、進展があった。
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Strategy for Future Research Activity |
アクチン線維端の構造解析には今一歩の高分解能構造解析が必要で、8オングストロームの分解能を目指して画像解析手法を検討している。また、少数構造生物学の手法を他のサンプルにも適用する。
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Research Products
(4 results)