2018 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18H02437
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小田 裕香子 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 助教 (70452498)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 上皮 / バリア / タイトジャンクション / 生理活性ペプチド |
Outline of Annual Research Achievements |
上皮組織は、異なる環境を分けるバリアとして働く。このバリア機能はタイトジャンクション( TJ )と呼ばれる細胞間接着装置によって担われる。TJの構成因子であるclaudinファミリーのノックアウトマウスは、胎生致死や脱水、難聴などの病態を示すことから、TJは生体内におけるバリア機能に必須の役割を果たしているといえる。一方で、TJがどのようにして形成されるかについては未だにほとんど不明である。本研究の準備段階において我々は、上皮・中皮組織由来の分泌液中にTJ形成を誘導する液性因子が存在することを見出し、新しいペプチドを同定した。本研究では、このTJ形成ペプチドを軸にした上皮組織のバリアシステム形成の解明を目指し、研究を進めている。 今年度は、本ペプチドの基盤的な解析を行った。すなわち様々な上皮・非上皮由来細胞に対するペプチドの効果を検証するとともに、バリア機能の評価を行った。また、ペプチド誘導性のTJの形態についてフリーズフラクチャー法を用いた解析を行った。並行し、同定したペプチドには複数の類似種が存在することがわかったが、これについても同様の解析を行った。さらに、ペプチドが産生されるメカニズムに関してマトリックスメタロプロテアーゼの関与を検討し、質量分析解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画に沿って、ペプチドの解析が進んでおり、次年度以降につながる新たな知見が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
ペプチドの作用メカニズムの解析を行い、作用点を明らかにしていきたいと考えている。
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