2021 Fiscal Year Annual Research Report
Structuring of flexible endogenous ligands and applications
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18H02552
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大和田 智彦 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20177025)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ペプチド / ヘリックス構造 / ストランド構造 / MDM2-p53 / MDMX-p53 / タンパク質-タンパク質相互作用 / リゾリン脂質」 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の中心課題は分子に構造を作り出し機能を創製することにある。具体的には生体内リガンドをミミックする分子を構築するための「構造化の有機化学」という基礎サイエンスの確立とメディシナルケミストリーやケミカルバイオロジーへの応用を目的とする「機能創出のサイエンス」の連携である。構造有機化学の基礎研究に加えて実際の生物活性物質の取得によって本研究の仮説を評価する。特に生体内で見られる、構造柔軟性の高い回転しやすい3級アミド結合のシスートランス平衡を動的に固定して堅牢な規則構造を構築し、タンパク質-タンパク質相互作用(PPI)を制御することに主眼を置いた。本研究研究課題の成果としてこの点において重要な進展を得た。すなわち、本研究課題として達成したこととして、二環性βープロリンからなる人工的なヘリックスがタンパク質-タンパク質相互作用として代表的なp53-MDM2,p53-MDMXの相互作用を阻害し、p53の替わりにMDM2やMDMXに結合し、p53の分解を阻害することを明らかにした。すなわち天然に存在していないヘリック構造がタンパク質の間のαーヘリックス同士の相互作用に競合しαーヘリックスに結合出来ることを明らかにした。この成果は他のタンパク質-タンパク質相互作用(PPI)の制御に展開可能である。その他の柔軟な構造として単結合が介在する物質が多数生体にはあるが、この構造化の有機化学は緒が着いたばかりで当該研究期間内はリゾリン脂質の脂肪酸部分への応用への展開を行った。今後重点的に研究したい研究課題である。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Contribution of solvents to geometrical preference in the Z/E equilibrium of N-phenylthioacetamide2022
Author(s)
Song S, Hyodo T, Ikeda H, Kim A, Tang Y, Chan E, Otani, Y, Inagaki S, Yamaguchi K, Ohwada T,
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Journal Title
J Org Chem.
Volume: 87
Pages: 1641-1660
DOI
Peer Reviewed
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