2019 Fiscal Year Annual Research Report
Notch・Mib1経路によるエネルギー代謝調節の分子基盤研究
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18H02568
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
伊藤 素行 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (20377906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
殿城 亜矢子 千葉大学, 大学院薬学研究院, 講師 (90645425)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ゼブラフィッシュ / ショウジョウバエ / Notch / 代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
生活環境や時間軸の影響をうける認知症や糖尿病ではエネルギー代謝の異常が経時的に起こる。本研究では、認知症と糖尿病のエネルギー代謝に関わるグリア細胞と肝細胞に着目し、これら細胞のエネルギー代謝異常にNotch・Mib1経路が関与する分子メカニズムの解明とNotchシグナルの人為的制御によるこれら病態の改善法の確立を目指している。本年は、以下に示す3つの目標計画において下記に示す結果等を得た。1. 認知症:脳エネルギー代謝調節におけるNotch ・Mib1経路解析:ゼブラフィッシュの加齢や過食条件下でGlut1などグルコース代謝経路遺伝子に関わる発現変化を明らかにした。さらに、ショウジョウバエまたはゼブラフィッシュモデルで加齢や過食条件下での個体を用いて、脳内細胞でのNotchシグナル活性とNotch・Mib1経路関連遺伝子の発現変化を明らかにした。細胞内のエネルギー状態を示す一つの指標である NAD/NADHの比を生細胞でモニターできるSoNar (sensor of NAD(H) redox)蛍光タンパク質をグリア細胞で観察できるライン(Casper; GFAP-Gal4; UAS-SoNar)を作製を行った。2. 糖尿病:肝臓エネルギー代謝調節におけるNotch ・Mib1経路解析:ゼブラフィッシュを食事内容・タイミングなどの環境条件変化と血糖値変化を解析した。3. Notchシグナル調節を介した糖尿病・認知症改善手段の探索:天然物ライブラリよりJagged-Notchシグナル調節化合物のスクリーニングのため、Jagged1とNotch2の結合を調節する結合を調節する化合物をスクリーニングし、複数候補物質を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
認知症:脳エネルギー代謝調節におけるNotch ・Mib1経路解析, 2. 糖尿病:肝臓エネルギー代謝調節におけるNotch ・Mib1経路解析, 3. Notchシグナル調節を介した糖尿病・認知症改善手段の探索 について、概ね計画通りに進んでいる一方、予想外の結果も得られつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
計画書に基づき、課題の推進を進める予定である。想定以外の結果については、柔軟に対応して進めることとする一方、複数の目標計画による結果の統合的解析を進める。
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