2020 Fiscal Year Annual Research Report
ロイコトリエンB4産生酵素と受容体の疾患モデルにおける役割
Project/Area Number |
18H02627
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
横溝 岳彦 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60302840)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 生理活性 / 生体分子 / シグナル伝達 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)BLT1発現が規定する抗原提示細胞サブセット解析: BLT1発現で規定される樹状細胞の特性の違いを明らかにした。BLT1高発現樹状細胞は炎症局所にとどまり、Th1誘導性のサイトカインを産生して炎症反応を促進する。一方で、BLT1低発現樹状細胞は所属リンパ節に移動し、IL-2を産生してT細胞の増殖を促進する。以上をまとめた論文を発表した。 2)BLT2の上皮細胞保護作用の解明: BLT2受容体による肺保護作用についてより詳細な検討を行った。BLT2を発現させた培養細胞では、コントロール細胞と比較して、マイクロベジクルの形成が亢進しており、これが、ニューモライシンによる細胞膜穿孔とそれにひき続く細胞死の抑制につながっていること、このマイクロベジクルの形成に細胞外からのカルシウム流入が必須であることを見出した。 3)生理活性脂質産生酵素欠損マウスの樹立と解析: LTA4水解酵素(LTB4産生酵素)欠損マウスは野生型マウスと比較して、高脂肪食摂食による体重増加が抑制されていた。両マウスの摂餌量には差が無かったが、酸素消費量と運動量はLTA4水解酵素欠損マウスで亢進していた。脂肪細胞における脂質の蓄積にも差を認めなかった。骨髄置換実験によって、骨髄細胞以外の臓器におけるLTA4水解酵素欠損がこの「痩せ」の表現型を引き起こしている事が分かった。LTA4水解酵素欠損マウスでは、甲状腺ホルモンの産生・放出が亢進しており、そのため褐色脂肪細胞での熱産生関連遺伝子の発現が亢進した結果、「痩せ」の表現型が生じていると考えられた。以上の結果をまとめた論文を発表した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(25 results)
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[Presentation] Aging causes lipid metabolism imbalance and exacerbates steatohepatitis in high-fat diet-fed mice.2020
Author(s)
Kon, K., Ishizuka, K., Lee-Okada, H. C., Arai, K., Uchiyama, A., Fukada, H., Yamashita, S., Yokomiz, T.,Ikejima, K.
Organizer
The International Liver Congress 2020
Int'l Joint Research
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