2019 Fiscal Year Annual Research Report
新規T細胞サブセットを標的とした自己免疫制御法の確立
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18H02636
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小松 紀子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (20553358)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自己免疫疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
T細胞は免疫の司令塔としてはたらき、自己抗原を認識する受容体をもつT細胞が自己免疫疾患の病態形成に重要な役割を果たすことが知られている。とりわけ免疫応答を促進するヘルパーT細胞と抑制するTreg細胞のバランスの破綻が自己免疫疾患をはじめとするさまざまな疾患進行の鍵を握るが、その破綻機構は不明な点が多いゆえに自己免疫疾患のメカニズムは未だ解明されておらず、根本的な治療法は確立されていない。 申請者らはこれまでに自己免疫性関節炎において炎症と骨破壊を増悪化する新規病原性T細胞を同定した。さらに近年、口腔内細菌叢の恒常性の破綻によって誘導される歯周炎においても、その骨破壊を強力に誘導するとともに、口腔免疫に主要な役割を果たすT細胞サブセットであることを見出している。しかしながらそのT細胞サブセットの病原性を司る分子基盤は不明である。本研究では新規病原性T細胞サブセットを含むT細胞サブセットに着眼して、その分化と機能を司る分子基盤を解明し自己免疫の制御法を確立することを解明することを目的とする。 今年度は種々の遺伝子改変マウスの作製やRNAseq解析などを前年度に引き続いて行い、本研究の遂行に必須となる研究基盤を確立するとともに試験管レベルや生体レベルでの解析を進めた。さらにシングルセル解析などにより自己免疫疾患時に誘導されるT細胞のサブセットに特異的に発現する遺伝子群を同定し、遺伝改変マウスの作製を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遺伝子改変マウスの作製やRNAseq解析などが計画通り進められたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も樹立した遺伝子改変マウスを駆使して本課題の推進に努める。
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Research Products
(5 results)