2019 Fiscal Year Annual Research Report
Foundation of anti-lymphangiogenesis and metastasis method via Foxc network analysis
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18H02682
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
久米 努 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 客員教授 (60786474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 敬 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (00345141)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | リンパ管新生 / がん微小環境 / 転写ネットワーク / Foxc転写因子 / RasGAP |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では腫瘍リンパ行性転移におけるリンパ管新生の分子機構を個体レベル・細胞レベルで解析して、Foxc 転写因子および RasGAP の腫瘍リンパ管新生におけるリンパ管内皮細胞の増殖制御ブレーキ因子としての機能を解明にすること、更にFoxc および RasGAP 欠損マウスの腫瘍リンパ管形成の解析データを踏まえ、リンパ管内皮細胞に対する新しい分子標的がん治療法の開発への戦略を確立することを大きな目的としている。しかし、2020年度は Covid-19 の影響が非常に大きく日本での CRISPR/Cas9 系を用いたRasa4-flx と Rasal3-flx ヘテロknock-in マウスの凍結精子を米国に安全に輸送するのに手間取った。個体化後、続けてリンパ管内皮特異的な Cre マウスと交配している最中である。一方、Foxc1 とFoxc2 を介したリンパ管バルブ形成における内皮細胞骨格形成の詳細、各々の違いについて解明し、特に Foxc1 でのリンパ shear stress 下でのバルブ成熟の重要性、Foxc2 欠損時でのバルブ形成不全については論文化を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID19 の影響が前年度当時(2020年4月)に想定していたよりも膨大になり、凍結精子の輸送手続きに時間を要し、また共同研究における実際の海外出張が中止となった。
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Strategy for Future Research Activity |
実際に日本-米国での迅速な試薬・マウスのやりとりに基づいた現地での共同研究が困難になっている現状、Zoom での会議を多用し、共同研究者との進捗を確認することに特化していく予定である。熊大 CARD で作製した遺伝子組み換えマウスの成果報告までには、リンパ管内皮マウス掛け合わせが必要な分、時間を要するが、それまでに、研究代表者での Foxc1/c2 でのリンパ管での機能解析、分担研究者での腫瘍血管・腫瘍リンパ管内皮特異的な新規因子 (DESM) での機能解析を続け、共同作業をより円滑に進められるよう、計画を再度考案している。
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Research Products
(6 results)