2021 Fiscal Year Annual Research Report
統計呼吸動体モデルを軸とした寡分割高精度放射線治療技術の開発
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18H02766
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中村 光宏 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30584255)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 恵 京都大学, 医学研究科, 教授 (10362526)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 医学物理学 / 統計呼吸動体モデル / 時空間画像データ / 適応放射線治療 / 非侵襲呼吸性移動対策 |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮頸がんに対するMR画像誘導放射線治療期間中に得られた日々のMR画像から臓器変動を定量化し,プラン変更のタイミングの違いによる臓器変動を評価した. MR画像誘導放射線治療を施行した子宮頸がん11症例(10症例が25回照射,1症例が23回照射)を対象とした.骨構造を基準に計画用MR画像と各照射回のMR画像の位置合わせをし,輪郭を手動で入力した.その後,輪郭から表面メッシュを生成し,各照射回において頂点対応が取れた臓器メッシュモデルを生成した.モデルの精度は,ハウスドルフ距離とダイス係数で評価した.外部放射線治療期間中の変位量解析では,各照射回と基準日との対応頂点間変位量の平均値(平均変位量)を代表値とした.プラン変更の想定シナリオとしてAからCを用意した.[シナリオA] 初回治療計画を基準日として,治療期間中は変更なし;[シナリオB] シナリオAに加えて,21回目から変更;[シナリオC] シナリオBに加えて,16 回目にも変更.なお,シナリオB及びCでは,リプランやQA等の期間を考慮して,変更3日前を基準日に設定した. 生成したモデル精度はハウスドルフ距離で2 mm未満,ダイス係数で97%以上であった.照射(1~15回,16~20回,21~25回)における平均変位量の中央値は,体部で(11.0 mm,13.9 mm,15.6 mm),頸部で(7.9 mm,10.3 mm,10.5 mm)であった.体部の平均変位量が中央値で15 mmを超えている回数及び頸部の平均変位量が中央値で10 mmを超えている回数は,シナリオAでは(7回,6回),シナリオBでは(3回,3回),シナリオCでは(1回,0回)であった.特に,プラン変更後に体部の平均変位量が中央値で15 mmを超えている回数及び頸部の平均変位量が中央値で10 mmを超えている回数は0回であった.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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