2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the new therapy for heart failure by the specific splicing variant inhibition
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18H02806
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
谷山 義明 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教授 (60372611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 哲也 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80408369)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 慢性腎不全 / 線維化 / ペリオスチン |
Outline of Annual Research Achievements |
心腎連関から心不全に影響を与える腎不全で解析を行った。正常マウスに慢性腎不全モデルである片側尿管結紮モデルを作成したところ、腎臓でPN1-4のすべてのスプライシングバリアントが上昇することを確認した。また、ペリオスチンは腎臓の間質の線維芽細胞および尿細管上皮細胞で発現していた。そこで、ペリオスチンの4つのスプラシングバリアントをKOしたマウス(PNKO),ペリオスチンのエクソン17のみをKOしたマウス(PN17KO)およびコントロールマウスに対して片側尿管結紮モデルを作成した。マッソントリクローム染色で腎線維化を評価したとことPNKOおよびPN17KOマウスで著明に腎線維化が抑制されていたが両者に差はなかった。さらに、collagen I, a-SMA, TNF-a, IL-1bをreal timePCRで評価したとろ同様にPNKOマウスおよびPN17KOマウスで著明に抑制されていた。また、その機序を解明するためにTGF-b1, Snail, c-myc, CTFGを評価したとこ同様にPNKOマウスおよびPN17KOマウスで著明に抑制されていた。さらに、ペリオスチン抑制がwnt signal抑制につながることが報告されていることから、、b-cateninの核への移行を免疫染色にて評価したところ、やはりPNKOマウスおよびPN17KOマウスにて著明な抑制を確認した。このことから、ペリオスチンを抑制することは慢性腎不全モデルにおいて腎保護につながること、またペリオスチンのエクソン17を抑制することでTGF-b1やwnt signalを抑制によるメカニズムで腎保護作用を示すことが示唆された。一方、グリセロール刺激にて横紋筋融解症から急性腎不全モデルを作成したところ、やはり腎臓からPN1-4のすべてのスプライシングバリアントが分泌されることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
慢性腎不全モデルでのペリオスチン抑制効果がことなるKOマウスを用いることによって検討できたが抗ペリオスチン・エクソン17抗体での評価は終了していない。抗体産生にも時間を要することもあり2020年度に施行されることになる。臨床の心不全サンプルを用いてスプライシングバリアントを起こす因子を新規プロトコールで解析しているがまだ十分な情報がでてきていない、
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Strategy for Future Research Activity |
慢性腎不全モデルでのPN17抗体による治療効果を検討する。さらに、急性腎不全モデルでも同様にペリオスチン抑制による腎保護効果を検討する。さらに、心不全モデルに関しては現在、拡張型心筋症誘導されるマウスとペリオスチンKOマウスを掛け合わせるているが、マウスのバクグラウンドが異なっておりバッククロスで交配しながらバックグラウンドを変更させている。また、臨床の心不全サンプルを用いてスプライシングを起こしている因子を新しいプロトコールを作成して網羅的に解析を行っている途中である。
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Research Products
(14 results)