2018 Fiscal Year Annual Research Report
アレルゲン感作における気道上皮細胞ー樹状細胞間相互作用の網羅的探索
Project/Area Number |
18H02816
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中島 裕史 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00322024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉地 智宏 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (20456015)
須藤 明 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50447306)
鈴木 浩太郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (90554634)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 気管支喘息 / 樹状細胞 / 上皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請研究では、アレルゲン刺激下の気道上皮細胞とDCsの相互作用の詳細を、トランスクリプトーム解析、エピゲノム解析、単細胞レベルにおける包括的シグナル伝達分子活性化解析により解明するとともに、上皮関連サイトカイン(IL-25,IL-33,TSLP)の発現制御機構及び作用機構を明らかにし、その制御法を開発することを目指している。2018年度の研究では、研究計画1で示すアレルゲン刺激時の気道上皮細胞とDCsのトランスクリプトーム・エピゲノム解析を行った。チリダニアレルゲン(HDM)の投与前、及び経気道投与後、経時的に高純度単離法を用いて気道上皮細胞(CD31- CD45- EpCAM+)と肺DCs (CD11b+ CD11c+ MHCII+ Zbtb46+ CD64-)を採取した。1)RNA-seqによりトランスクリプトーム、2)ChIP-seqによりヘテロクロマチン領域(H3K27me3)と活性化プロモーター/エンハンサー領域(H3K27ac)、3)ATAC-seqによりオープンクロマチン領域を明らかにするために、検体を処理し、次世代シークエンス解析に提出した。現在、研究計画2のセットアップを行うとともに、次世代シークエンス解析の結果を待っている。今後は、次世代シークエンス解析の結果に基づき、喘息モデルマウスをもちいて機能分子候補の機能を明らかにする。本研究により喘息の発症機構の一端が明らかになるとともに、同機構を標的とした新たな治療戦略が確立されることが期待できる。本研究により喘息の発症機構の一端が明らかになるとともに、同機構を標的とした新たな治療戦略が確立されることが期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
次世代シークエンス解析に提出するための検体の処理のセットアップに予定より時間を要したが、既に問題は解決されており、遅れはほとんどないと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、次世代シークエンス解析の結果を待っている。今後は、次世代シークエンス解析の結果に基づき、喘息モデルマウスをもちいて機能分子候補の機能を明らかにすることを目指す。それとともに、アレルゲン刺激時の気道上皮細胞とDCsのシグナル伝達分子活性化と転写因子発現の包括的解析と上皮関連サイトカインの発現機構の解析を行う。
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[Journal Article] Sox12 promotes Treg differentiation in the periphery during colitis.2018
Author(s)
Tanaka S, Suto S, Iwamoto T, Kageyama T, Tamachi T, Takatori H, Suzuki K, Hirose K, Ohara O, Lefebvre V, Nakajima H.
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Journal Title
J Exp Med.
Volume: 215
Pages: 2509-2519
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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