2020 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚筋炎特異的自己抗原に対する免疫応答が皮膚筋炎の病態を形成する分子機序の解明
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18H02829
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤本 学 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90272591)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 自己免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
transcriptional intermediary factor 1 γ (TIF1γ, TRIM33) は、TRIM superfamilyに属する分子で、皮膚筋炎における特異的自己抗体の標的抗原である。ヒトTIF1γのリコンビナント蛋白をC57BL/6マウス(野生型マウス)に完全Freundアジュバントを百日咳トキシンとともに繰り返し免疫して、筋炎を発症させる系を確立し、これはヒト筋炎の病態に近似する動物モデルになると考えられた。発症メカニズムとして、すでに発症させたマウスから免疫していないマウスへ、IgGまたは抗原特異的T細胞を移入する系では、IgGの移入では病変は出現せず、抗原特異的T細胞の移入ではCD4陽性T細胞では病変は出現しなかったが、、抗原特異的CD8陽性T細胞の移入によって出現した。また、B細胞欠損マウスでも野生型と有意な差は認められず、抗体およびB細胞は必須ではないと考えられた。治療実験として、皮膚筋炎の治療に用いられる免疫グロブリン大量静注療法では筋炎の改善は見られなかったが、ヤヌスキナーゼ (JAK) 阻害薬にて筋炎の有意な抑制が認められ、本病態においてJAK-STAT系の主要な役割を示唆するとともに、ヒト患者での治療の有用性をも示唆するものと考えられた。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Immune response to dermatomyositis-specific autoantigen, transcriptional intermediary factor 1γ can result in experimental myositis.2021
Author(s)
Okiyama N, Ichimura Y, Shobo M, Tanaka R, Kubota N, Saito A, Ishitsuka Y, Watanabe R, Fujisawa Y, Nakamura Y, Murakami A, Kayama H, Takeda K, Fujimoto M
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Journal Title
Ann Rheum Dis
Volume: N.A.
Pages: N.A.
DOI
Peer Reviewed