2020 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌腫瘍局所の免疫応答理解に基づくNKT細胞標的免疫療法の開発
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18H02892
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
本橋 新一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (60345022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 元子 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (00345018)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 免疫療法 / 肺癌 / 抗腫瘍免疫抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
免疫チェックポイント阻害剤による免疫療法は、進行期肺癌の標準的な治療法となった。しかし担がん状態に存在する免疫抑制機構によって、依然多くの症例において有効性が得られていない。そこで、がん免疫療法の有効性発揮に至るメカニズムの理解と抗腫瘍免疫抑制の克服を目指した複合免疫療法の開発を行うことを目的として、肺癌切除検体を用いて肺癌腫瘍局所の免疫学的解析を行った。原発性肺癌切除肺、所属リンパ節及び末梢血を用いて、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)、腫瘍細胞、リンパ節単核球及び末梢血単核球(PBMC)に対して、Mass cytometer (CyTOF)を用いた約40種類の細胞表面及び細胞内抗原の発現解析を実施した。所属リンパ節の解析から、転移を有するリンパ節に存在するCD8+ T細胞において有意に発現上昇する細胞表面抗原として、リンパ球の組織常在性に関連する分子を同定した。 樹状細胞はT細胞やNKT細胞活性化に鍵となる細胞であるが、腫瘍が産生する可溶性因子によって抗腫瘍免疫抑制作用の標的とされることをこれまで明らかとしてきた。そこで腫瘍細胞が分泌する可溶性因子による免疫抑制機構を明らかとするために、樹状細胞及び腫瘍細胞株のRNA sequencingによる遺伝子発現解析及び腫瘍培養上清を用いたプロテオーム解析を行った。その結果、免疫抑制作用を有する腫瘍細胞株で有意に上昇する候補タンパクを複数同定することに成功した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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