2020 Fiscal Year Annual Research Report
先駆的癌性EMTマーカー分子の機能解析と口腔癌由来循環内腫瘍細胞の検出への応用
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18H02969
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
齋藤 正夫 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (90345041)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | EMT |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、EMTを制御することが明らかとなった遺伝子に関し、その機能を詳細に分子生物学的に解析を行った。また、癌組織で検出された変異が、その機能を消失することから、EMT制御機能と変異との関連性に関する実験をおこなった。 これらの結果を論文にまとめ、国外の査読付き論文に投稿し、リバイス実験に精力を注ぎ、無事に受理された。 ただし、一部EMTの分子機構を明らかにすることができず、現在も継続して解析を行っているが、難航している。新たな解析方法の構築などが必要で、現在思案している。さらに、本研究結果を頭頸部癌だけでなく、整形外科や脳神経外科と共同研究し、他の組織のがんでも応用できるかなど、その普遍性に関し研究を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
EMTを制御する遺伝子に関し、ある程度の分子機構を明らかにでき、論文に投稿し、受理された。したがった、進捗状況は順調と考えている。ただし、一部分子機構が不明なところがあり、様々な方法で解析したがどうしても解明できず、新たな方法を現在模索中である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、頭頸部癌に焦点を絞り研究を行い、興味深い結果を得た。そこで、本研究結果を骨肉腫細胞や脳腫瘍(グリオーマ)細胞などでの応用を考え、実験を開始している。 また、EMTを制御する分子機構が一部不明で、共同研究者などとdiscussionしながら、新たな実験方法を構築し、さらに研究を進展させる予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] EHF suppresses cancer progression by inhibiting ETS1-mediated ZEB expression2021
Author(s)
Kaname Sakamoto, Kaori Endo, Kei Sakamoto, Kou Kayamori, Shogo Ehata, Jiro Ichikawa, Takashi Ando, Ryosuke Nakamura, Yujiro Kimura, Kunio Yoshizawa, Keisuke Masuyama, Tomoyuki Kawataki, Kunio Miyake, Hiroki Ishii, Tomonori Kawasaki, Keiji Miyazawa, and Masao Saitoh
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Journal Title
oncogenesis
Volume: 10
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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