2020 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of regulatory chemical messengers in oral cancer stem cell niche and its diagnostic and therapeutic application
Project/Area Number |
18H03000
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Research Institution | University of East Asia |
Principal Investigator |
岡本 哲治 東亜大学, その他の研究科, 教授 (00169153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 幸男 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (20335665)
工藤 保誠 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (50314753)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | がん幹細胞 / 無血清培養 / sphere 形成 / HBp17/FGFBP1 / 放射線耐性 / エクソソーム / 腫瘍微小環境 / 口腔扁平上皮癌細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
Heparin-binding protein 17/FGF-Binding Protein-1 (以下HBp17) はA431細胞の培養上清よりFGF-2とともに分離・精製したヘパリン親和性分泌蛋白で、上皮細胞で特異的に発現しFGFsの分泌や細胞膜上でのFGFsの遊離を制御し血管新生や腫瘍増殖を制御している。Vitamin D3及びその誘導体がNF-κBを介してHBp17発現を抑制しin vitro及びin vivoでSCC細胞の増殖を抑制することを報告した。本研究では、CRISPR/Cas9を用いてHBp17をノックアアウト(KO)しSCC細胞におけるHBp17の新たな機能を探索した。SCC細胞株としてA431及びNA細胞を用いて無血清培養系で研究を行なった。各細胞にgRNA及びCas9を共導入し標的部位を切断後ホモロジーアームを持つGFP/Puro遺伝子をノックインしflamesift変異誘導しHBp17をKOし、A431-KO及びNA-KOを分離した。各KO細胞の増殖能、浸潤能、コロニー形成能を検討した。Microarray及びproteome解析で各KO細胞の遺伝子/蛋白発現を網羅的に検討し、さらに各細胞のヌードマウスでの造腫瘍性を検討した。いずれの実験もA431及びNA細胞を対照に用いた。細胞増殖能、浸潤能、コロニー形成能は対照細胞と比較して有意に低下した。KO細胞のヌードマウス造腫瘍能は消失あるいは有意に低下した。Microarrayおよびproteome解析の結果、各KOでは対照細胞と比較して扁平上皮細胞の終末分化に関与する遺伝子・分子群の発現が著しく上昇した。HBp17の新たな機能として、SCC細胞の分化を制御している可能性が示唆され、SCC組織の細胞分化におけるHBp17の機能を明らかにすることで、細胞分化機構の解明及び新たな癌治療法の開発が期待される。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)
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[Journal Article] Induction of Noonan syndrome-specific human-induced pluripotent stem cells under serum-, feeder-, and integration-free conditions,2020
Author(s)
Hamada, A., Akagi, E., Obayashi, F.,Yamasaki S., Koizumi K., Ohtaka M., Nishimura K., Nakanishi M., Toratani S., Okamoto T.
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Journal Title
In Vitro Cellular & Developmental Biology - Animal,
Volume: 56(10),
Pages: 888-895
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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