2020 Fiscal Year Annual Research Report
Decelopment of nect generation precision theraoy for oral cancer by single cell analysis of oral cancer CTCs
Project/Area Number |
18H03006
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
杉浦 剛 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (40322292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 護 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 部門長 (40391916)
高田 耕児 富山県産業技術研究開発センター, その他部局等, 主任研究員 (40530621)
新井 康仁 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (80222727)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 循環癌細胞 / 口腔癌 / 早期診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
癌の転移において循環癌細胞(CTC)がその原因となっていることは明白であり、CTCの制御が癌の制御の為には必須である。本研究は共同研究者の高田と開発したCTC分離装置を用いてCTCの遺伝子変化を検索し、早期診断と治療へ展開することを目的としている。①CTC分離装置の分離能の向上:CTC分離装置について血液からのCTCの分離能を検討すると99%以上が分離されることが示された。また、マウス転移モデルを用いることで、担癌状態のマウスの血液中には転移を形成していない時点でもすでにCTCが検出されることが明らかになった。コロナウイルス感染症拡大のため、CTC分離後の遺伝子の次世代シーケンサを用いた解析がシングルセルからのDNA抽出する器材が入手困難となっており、現在も解析を継続中である。②口腔癌の血液を用いた超早期診断の確立:CTCの分離と同時に血液中の腫瘍由来の遺伝子(ctDNA, miRNA)について検討した。口腔癌の存在診断、口腔癌の転移診断については血清miRNAが極めて有効であることが明らかになった。6つのmiRNA(miR-24,miR-20a,miR-122,miR-150,miR-4419a,miR-5100)の血清中のレベルを組み合わせたmiRNA indexを定義し、これを用いることで口腔癌の存在を感度55%、特異度92.5%で口腔癌を診断することが可能であることが明らかになった。従来もちいられていた腫瘍マーカーと比較しても診断能が極めて高いことが示された。これらのmiRNAは細胞内シグナルに重要な分子を標的にすることが明らかになっており、その標的分子は多くの癌腫における悪性化の指標となっていることから今後治療への応用が期待できる。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)