2022 Fiscal Year Annual Research Report
滑らかな行動を獲得する新しい介入戦略:神経活動の同期化と行動学習
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18H03133
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Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
鈴木 誠 東京家政大学, 健康科学部, 教授 (80554302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 晃正 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00335374)
田山 淳 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (10468324)
田中 悟志 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10545867)
鈴木 貴子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60549343)
小川 豊太 (濱口豊太) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80296186)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 行動学習 / 経頭蓋交流電気刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の研究では,小脳に対する交流電気刺激が両手の運動リズムに及ぼす影響を検証することを目的とした.健常成人を対象とし,0.35 Hzおよび0.70 Hzで提示されるメトロノームの高音と低音に一致させるようにモニター上のカーソルをスタート位置からゴール位置まで往復させるリズミック運動課題を7分間実施した.モニター上のカーソルは示指の外転および内転に応じて上方および下方に移動し,スタート位置とゴール位置は示指0度から15度になるように設定された.対象者には,右示指は高音,左示指は低音に合わせてスタート位置からゴール位置の範囲で外転運動を反復するよう教示した.リズミック運動課題中に右小脳に対して5 Hzの交流電気刺激(低周期条件),60 Hz交流電気刺激(高周期条件),疑似的な交流電気刺激(疑似条件)をランダムな順序で1日以上の間隔を空けて行った.運動リズムの評価については,各運動周期における指の運動軌道のピーク角度とメトロノーム音の提示に関する時間差の絶対値(時間逸脱度)を計算し,低周期条件,高周期条件,疑似条件で比較した.その結果,低周期条件および高周期条件では疑似条件よりも右手の時間逸脱度が減少したものの,左手の時間逸脱度が増加した.2022年度の実験により,低周期および高周期の交流電気刺激によって右手の運動リズムの正確性が向上する一方で,左手の運動リズムの正確性が低下することが示唆された.本研究による知見は,交流電気刺激を活用した行動介入プログラムの開発に寄与することができる.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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