2019 Fiscal Year Annual Research Report
オートファジー基質の細胞内タンパク制御による新たな筋量維持機構の解明
Project/Area Number |
18H03153
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
奥津 光晴 名古屋市立大学, 大学院システム自然科学研究科, 准教授 (80409755)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 崇史 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (50583176)
岩田 全広 日本福祉大学, 健康科学部, 准教授 (60448264)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 骨格筋 / オートファジー基質 / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、当研究室で作成した筋特異的にオートファジー基質をノックアウトあるいはトランスジェニックしたマウスの解析を実施した。 オートファジー基質をノックアウトしたマウスの解析は、マウスに自発走行運動を実施させ、運動期間終了後に採取した骨格筋のmRNAの発現とタンパクの発現、修飾や局在を評価した。mRNAの評価はリアルタイムPCR、タンパクの評価はウェスタンブロットや蛍光免疫染色を用いて評価した。オートファジー基質をトランスジェニックしたマウスの解析は、マウス骨格筋の機能や形態の他、mRNAの発現やタンパクの発現、修飾と局在などから評価した。筋機能はトレッドミルを用いた筋持久力と筋力測定機器を用いた最大筋力から評価した。筋の形態はマウスから骨格筋を採取し、微量重量計を用いた筋重量と蛍光免疫染色を用いた筋線維径から評価した。mRNAやタンパクの評価はオートファジー基質をノックアウトしたマウスの解析と同様の方法で評価した。 その結果、自発走行運動による抗酸化物質の増加にはオートファジー基質の修飾が極めて重要であることを立証することができた。さらに、次年度以降は疾患モデルマウスを用いた検討を計画しているが、この実験に必要な予備実験も実施することができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
申請書に記載した本年度に予定した研究は全て実施した。また、次年度以降は疾患モデルマウスを用いた検討を計画しているが、必要な予備実験はすで終了した。したがって当初の計画以上に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究は当初の計画以上に進展している。次年度以降の研究のうち実施が可能な実験は予定を早めて開始する。
|
Research Products
(16 results)