2020 Fiscal Year Annual Research Report
オートファジー基質の細胞内タンパク制御による新たな筋量維持機構の解明
Project/Area Number |
18H03153
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
奥津 光晴 名古屋市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (80409755)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 崇史 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (50583176)
岩田 全広 日本福祉大学, 健康科学部, 准教授 (60448264)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 骨格筋 / 抗酸化物質 / オートファジー基質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、作成した筋特異的にオートファジー基質の発現を欠損したマウス(ノックアウトマウス)あるいは発現増強したマウス(トランスジェニックマウス)に疾患による筋萎縮を誘導し、筋量維持に対するオートファジー基質の役割の立証を目的とした。方法は、作成した遺伝子組換えマウスにマウス大腸癌細胞の皮下移植による癌カヘキシーを誘導した。癌細胞移植4週間後、筋力を測定した後に骨格筋を採取し、筋重量、酸化ストレスマーカー、炎症マーカー、タンパクの分解と合成の経路の活性化などをリアルタイムPCRやウェスタンブロットを用いて評価した。その結果、野生型マウスでは、癌カヘキシーにより筋力と筋量の減少および酸化ストレスと炎症マーカーの増加が観察された。一方、ノックアウトマウスおよびトランスジェニックマウスでは、野生型マウス同様、筋力と筋量の減少および酸化ストレスと炎症マーカーの増加が観察されたが、その変動は野生型マウスよりも軽減あるいは増大する傾向を示した。このことは、骨格筋のオートファジー基質は疾患による骨格筋の量と機能の変動を調節する可能性を示唆している。
|
Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|