2019 Fiscal Year Annual Research Report
Clinical significance and mechanism of fat load susceptibility
Project/Area Number |
18H03196
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
田村 好史 順天堂大学, 国際教養学部, 教授 (80420834)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筧 佐織 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (00450560)
加賀 英義 順天堂大学, 医学部, 助教 (90814757)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | インスリン抵抗性 / 異所性脂肪 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝臓及び骨格筋は、全身の糖脂質代謝を制御する主要なインスリン感受性臓器である。脂肪負荷後の脂肪筋と筋インスリン感受性の低下のし易さに個人差(筋肉の脂肪負荷感受性)があることを明らかとしたが、肝臓にも同様の感受性があり、それらの感受性が脂肪負荷後の全身の糖脂質代謝を規定する、という仮説を立て、本研究ではその仮説の立証を進めている。具体的には、20歳~29歳のBMI:18.5kg/m2以上25kg/m2未満の非肥満若年健常日本人男性を対象として高脂肪食負荷を行った。具体的には、同意が取得された被験者を登録し、被験者には6日間の標準食摂取とそれに引き続き6日間の高カロリー高脂肪食(普通食にそのカロリーの50%に当たるクリーム化した脂肪(オフトクリーム)を上乗せ)を摂取させ、それぞれの食事開始後に来院させ、1H-MRS法による脂肪肝・脂肪筋の定量、MRIによる腹部内臓脂肪、皮下脂肪量の測定、インピーダンス法、DXA法による体組成の測定を行った。その後、ヒューマンカロリーメーターによるDIT(食事誘発性熱産生)と睡眠時RQの測定、安静時基礎代謝測定後、食事負荷試験を施行した。また、骨格筋のバイオプシー後に安定同位体を用いた9時間の2ステップ高インスリン正常血糖クランプを施行し、肝臓・骨格筋のインスリン感受性とともに肝インスリンクリアランスを評価した。その結果、短期間の高脂肪食であっても肝臓、骨格筋における異所性脂肪を認め、それに伴ってインスリン感受性の低下を認めた。ただし、その個人差(脂肪負荷感受性)が大きく、その原因の探索を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り、被験者のリクルートと測定が完了し、データの取りまとめに移っている。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度は腸内細菌の解析や骨格筋・血清のメタボローム解析の結果も併せて、メカニズム探索を進め、学会発表や論文発表を目指す。
|