2020 Fiscal Year Annual Research Report
Realization of self-stress care by energy-harvest activity recognition system
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18H03233
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
荒川 豊 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (30424203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
諏訪 博彦 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (70447580)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | エナジーハーベスティング / セルフストレスケア / アンケート調査 / 行動認識 / 場所認識 / チャットボット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、長期的な行動計測によって、生活習慣の中から、メンタルヘルスと行動の関係性を導き出し、ユーザにフィードバックすることで、セルフスト レスケアを支援するシステムを実現することである。現在は、GPSを搭載したスマートフォンの普及により、アプリを入れることで大まかな位置情報を記録するこ とができるようになっている。また、小型活動量計の広がりにより、歩数や心拍、睡眠に関する記録は取れるようになっている。しかしながら、こうしたデバイ スは日々の充電が必要であること、同じ建物内での行動(会議、トイレ、休憩など)は判別できないといった課題が有る。本研究では、この2つの問題を解決する ために、まずバッテリーレスで建物内行動を記録するシステムの開発に取り組み、その後、セルフストレスケアへと発展させていく。 3年目は2年目に試作したデバイス内の機器制御アルゴリズムを設計し、バッテリーレスでの行動計測を実現するとともに、そのデバイスを用いた場所および行動認識に取り組んだ。コロナ禍の影響で、実地実験に遅れが生じたが、当初の仮説通り、バッテリーレスで場所と行動を認識できることが示され、トップ会議であるIEEE PerCom2022に採択された。他にも照明とメンタルヘルスの関係性を調べる実験や、心理情報を調査するアンケート上でのセンシング、さらに、オフィス内でのチャットボットを通じた介入など、セルフストレスケアの実現に向けた種々の研究に取り組んだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の影響により、研究期間は延長せざるをえなかったが、内容としては、試作デバイスによって仮説通り、バッテリーレスで、場所と行動を認識できることが示され、IEEE PerCom2022という極めて難しい国際会議に採択されたことから、当初計画以上の成果が出たと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
行動認識精度をさらに改善しつつ、セルフストレスケアのための介入に関する研究を進めていく。また、企業や産業医との連携も模索し、研究成果の社会実装についても検討する。
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Research Products
(16 results)