2018 Fiscal Year Annual Research Report
周辺視野の知覚特性を利用した広角視覚像の効率的な生成及び転送手法に関する研究
Project/Area Number |
18H03247
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
齋藤 豪 東京工業大学, 情報理工学院, 准教授 (00323832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内川 惠二 神奈川工科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00158776)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 周辺視 / コントラスト感度特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
今後高画素数、高フレームレートなバーチャルリアリティやテレビ視聴装置の性能を活かすには限りのある通信容量や映像製作用計算資源の観点から、知覚されない映像刺激の削減は必須となる。本研究では工学的に利用できる広視角域におけるコントラスト感度特性を測定し、そのモデル化を第一の目標としている。 初年度はその測定環境整備期間にあたり、刺激提示用として16ビットモニタの導入とその制御プログラムの開発、暗室環境の構築、提示刺激の決定、測定データの記録プログラムの開発を行い、予備実験を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初期不良対応といった問題が生じたが大型機材の調達を行い、その制御用ソフトウェアの開発も概ね終了し、本研究の第一目標である周辺視でのコントラスト感度関数のための心理物理実験環境整備の大部分を終えることができた。さらに提示刺激に関する設計についても議論を重ね、刺激提示、回答記録プログラムを作成した。また、関連する研究動向調査を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
周辺視覚におけるコントラスト感度特性を測定する実験環境の整備として、均一な周辺照度条件の調整や、実験データの収集方法についての調整が残っているため、それらの作業が第一にある。その後、中心視におけるコントラスト感度特性についての測定をし、従来報告されている実験結果とのデータ比較を行い実験環境の評価を行う。その後水平方向に偏心角を変えていき周辺視に関するコントラスト感度について測定を行う。従来報告の少ない偏心角30度を越える実験を行い、工学的に応用を目指した基礎データの蓄積を行う。 並行して、コントラスト感度の視覚特性に関する基礎研究についての調査を行う。本研究の主課題の周辺領域における新たな知見や実験結果が得られた場合には適宜、学会等での発表を行う。
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