2020 Fiscal Year Annual Research Report
日本語文章の構造モデルとその段階的詳細化による文章自動生成機構
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18H03285
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 理史 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30205918)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 自然言語処理 / 文章の自動生成 / 広告の自動生成 / 文章の理解 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の実績は、おおよそ次の4点にまとめられる。 1. HaoriBricks3の論文公表と強化 日本語文合成ソフトウェアHaoriBricks3についてまとめた論文(雑誌論文)を公表した。その後も解析システムとの連携の強化、および、文法事項の整理等を進めた。 2. 改訂を中心とした文章作成モデル これまでの文章生成のモデル(意味表現を表層表現に変換する)は、人間の文章作成プロセスとしては不十分であるという認識に基づき、複数回の改訂を経て決定稿を作成する過程をモデル化した新しい文章作成のモデル(文章改訂モデル)を作成した。このモデルでは、テキストの改訂処理がその中核となる。改訂処理の入力は、現在の版のテキストと伝えたい情報の2つであり、出力は、改訂されたテキストとそのテキストで伝わる情報の2つである。伝えるべき情報をテキスト化するのではなく、テキスト化の結果として伝わる情報が定まる点、および、テキスト化の能力が完全ではない(伝えたい情報が伝えられるテキストを必ずしも作れるわけではない)とする点が、従来のモデルとは決定的に異なる。 3. 文章作成支援システムの実装 上記モデルに基づく文章作成支援システムGW21と、文を生成可能な文型集システムMiG21を実装した。これらのシステム、および、HaoriBricks3を用いて、通信販売商品のテレビ60秒広告のシナリオの作成を支援するシステムを作成した。 4. このほかに、大学入試問題を題材として、「問題を解くことができる=文章の理解」という立場に立って、文章の理解にはどのような知識が必要かを明らかにする取り組みを、化学・熱化学計算問題、および、数学・確率問題を対象に行なった。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)