2018 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism Design for Self-Organized Crowdsourcing
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18H03299
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
櫻井 祐子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (10396137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横尾 真 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (20380678)
松田 昌史 日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 協創情報研究部, 研究員 (60396140)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | マルチエージェントシステム / クラウドソーシング / チーム編成問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研研究課題の目的は,インターネット上において,多数の人々が自律的に協力することで個人では実行不可能な大規模かつ複雑な作業を効率的に行うためのメカニズム設計技術を確立することである.クラウドソーシングは不特定多数の人々に作業を委託する仕組みであるが,品質制御やセキュリティなど技術的課題が未だ多く,個人もしくは少人数でのチーム作業に留まっている.そこで,本研究では,匿名環境下での大規模な組織化の基盤技術として,マルチエージェントシステムのメカニズム設計技術を基に,参加者らが自律的に協力し良い作業品質を導く,自己組織化クラウドソーシングという新たな基盤を構築する.本年度は,安定な組織形成のためのチーム編成技術に関して重点的に研究を行った.特に,ワーカのチーム編成において,ワーカの関係が簡潔に記述されている場合のチーム編成問題,チームの能力が他のチーム編成に影響される場合のチーム編成問題,新たなワーカの参入がチーム編成の安定性に与える影響の分析,ワーカが突然不参加となる場合を考慮したチーム編成に対する安定性の新たな頑健性の提案を行った.これらの研究に関して,マルチエージェントシステムの国際論文誌JAAMAS,制約充足関連の国際論文誌Constraintsに論文掲載,人工知能の難関国際会議AAAI2019に採択などの成果を得ることができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,安定な組織形成のためのチーム編成技術に関して重点的に研究を行い,様々な問題設定でのチーム編成について検討を行った.マルチエージェントシステムの国際論文誌JAAMAS,制約充足関連の国際論文誌Constraintsに論文掲載,人工知能の難関国際会議AAAI2019に採択,国内論文誌に採択などの成果を得ることができた.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題では,参加者らが自律的に協力し良い作業品質を導く,自己組織化クラウドソーシングという新たな基盤を構築することを目的とし,マルチエージェントシステムのメカニズム設計技術を基に,(1) 安定な組織形成のためのチーム編成技術,(2) 効率的な組織運営のための作業品質制御技術,(3) 安全なブロックチェーン型プラットフォーム基盤技術の研究の実施を予定しているが,今後は特に(2)と(3)の研究課題について検討を進める.
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Research Products
(12 results)