2020 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism Design for Self-Organized Crowdsourcing
Project/Area Number |
18H03299
|
Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
櫻井 祐子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (10396137)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横尾 真 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (20380678)
松田 昌史 日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 協創情報研究部, 研究主任 (60396140)
篠田 正人 奈良女子大学, 自然科学系, 教授 (50271044)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | マルチエージェントシステム / 人工知能 / ヒューマンコンピュテーション / クラウドソーシング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研研究課題の目的は,インターネット上において,多数の人々が自律的に協力することによって,個人では実行不可能な大規模かつ複雑な作業を効率的に行うためのメカニズム設計技術を確立することである.2020年度及び,COVID-19による研究期間を延長して実施した2021年度は,効率的な組織運営のための作業品質制御技術とクラウドソーシングにおけるチーム編成問題に関する研究を推進するとともに,クラウドソーシングにおけるメカニズム設計の概念をライドシェアリングの配車割り当て問題にも拡張を行った.まず,クラウドソーシングを用いてワーカからデータを収集する際,収集したデータを公平に評価に関する研究を行った.次に,クラウドソーシングにおけるチーム編成問題を効率的に解くためにSATを用いた手法の提案を行った.さらに,クラウドソーシングにおけるワーカと作業者のマッチング問題の応用として,ライドシェアリングにおける利用客と車両の効率的な割当て方法の提案を行い,マルチエージェントシミュレーションによって性能評価を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響によって国内外の会議が中止になり,研究成果の発表を計画通りに実施することができなかった.しかしながら,本研究課題で対象としている3つの研究項目のうち,2項目について計画通りに実施することができており,研究推進状況としてはおおむね順調に進展している.
|
Strategy for Future Research Activity |
研究計画の最終年度として,安定な組織形成のためのチーム編成技術と効率的な組織運営のための作業品質制御技術については,実証実験を含め,実用的観点からの考察を深める.さらに,安全なブロックチェーン型プラットフォーム基盤技術について検討を行い,技術開発を行う.
|
Research Products
(5 results)