2020 Fiscal Year Annual Research Report
Research on sound design based on spatial saliency
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18H03324
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
添田 喜治 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (10415698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下倉 良太 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (90455428)
吉野 公三 関西学院大学, 理工学部, 准教授 (10358343)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 鳥の鳴き声 / 反応時間 / 不快度 |
Outline of Annual Research Achievements |
公共空間において視覚障害者にとって階段の場所を示す鳥の鳴き声について,静音下,騒音環境下での検出しやすさを調べた.6種類の鳥の鳴き声 (カケス,カッコウ,ツツドリ,キジ,メジロ,ウグイス) の反応時間を測定した,20人の若齢者と 20人の高齢者に,ランダムな順番で鳥の鳴き声を提示した.無音,白色雑音,または中心周波数1,2,または4 kHzの帯域雑音と組み合わせた.音圧レベルと参加者の年齢に関係なく,カケス,カッコウ,ツツドリの鳴き声の反応時間は,静音下で0.75秒未満であった.騒音環境では,帯域雑音によるスペクトルマスキングは,反応時間を延長したが,鳥の鳴き声よりも中心周波数が高い帯域雑音は,特に高齢参加者で反応時間を短縮する傾向があった.
木造住宅の2階からの足音の空間特性と非音響要因が足音の不快度に与える影響を調査した.足音は,典型的な軽量木材根太の床を有する実験室で記録された.2人の大人が,床の上の3つの異なる軌道 (8の字,まっすぐ,その場) を異なるペース (非常に遅い,通常)で歩いた.記録された足音は無響室で再現され,被験者は各条件の足音の主観的な不快感を評価した.さらに被験者は,騒音感受性、クロノタイプ、隣人に対する態度について回答した.解析の結果,足音の両耳間相関度の増加に伴い不快感が増加することを明らかにした.非常に遅い足音は,通常のペースの足音よりも不快であった.また,被験者の騒音感受性,概日リズム,および隣人に対する態度は,不快度を緩和する上で重要であることを明らかにした.
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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