2021 Fiscal Year Annual Research Report
Application of X-ray computed tomography on coral skeletal climatology
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18H03366
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
鈴木 淳 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究グループ長 (60344199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千徳 明日香 琉球大学, 理学部, 助教 (00722802)
新垣 誠司 九州大学, 理学研究院, 准教授 (10452963)
林 正裕 公益財団法人海洋生物環境研究所, 海生研実証試験場, 研究員 (20444870)
天野 敦子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (20467848)
垣田 浩孝 日本大学, 文理学部, 教授 (40356754)
井口 亮 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (50547502)
石村 豊穂 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (80422012)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | サンゴ / 石灰化 / 生物鉱化作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画4年目に相当する期間について、サンゴ骨格成長量についての3次元計測の実現に向け、X線CTスキャン画像によるハマサンゴ年輪の構造把握を目的とした検討を継続した。フィリピン及びインドネシアより採取されたハマサンゴ長尺試料については、Sr/Ca比及び酸素同位体比(18O/16O)の分析を進め、投稿論文原稿を作成した。特に、インドネシア・セリブ諸島から採取された試料については、海水温を反映するSr/Ca比と,海水温・塩分を反映する酸素同位体比について、採取された2003年までの約70年間の海水温と塩分の復元を実施した。復元した海水温データと,太平洋・インド洋の気候変動との関係を調べたところ,1950年代半ばを境に,それ以前にはインド洋の気候変動との相関が,以降は太平洋の気候変動との有意な相関関係が見られた。一方,塩分データと気候変動との間には相関関係がみられず、このことから、セリブ諸島周辺の海水温と塩分は異なる(気候)要素による影響を受けていることが示唆された。また,塩分データは1980年以降,低塩分化の傾向がみられた。北西モンスーン(12-2月)にジャワ海に出現する低塩分水は,マカッサル海峡内の通過流表層の輸送を妨げる働きをもつことが報告されていることから、近年の低塩分化は通過流の輸送に影響を及ぼしている可能性がある。このインドネシア・セリブ諸島のハマサンゴ骨格試料の最上部について、X線CTスキャンデータから推定される密度構造と骨格のSr/Ca比及び酸素同位体比の詳細対応を検討した。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)