2020 Fiscal Year Annual Research Report
Regional Sustainability Assessment oriented to Future Risk Management
Project/Area Number |
18H03417
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中谷 隼 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (40436522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 晶子 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任講師 (90700930)
渡部 哲史 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任講師 (20633845)
乃田 啓吾 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (60646371)
中村 晋一郎 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (30579909)
武 正憲 筑波大学, 芸術系, 准教授 (30724504)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 消費パターン / 観光 / 将来シナリオ / 全球気候モデル / 洪水・渇水リスク / 土砂流出モデル / 水資源利用可能性 / 食料安定供給 |
Outline of Annual Research Achievements |
観光客が急増している石垣島を対象として,地域の消費パターンのシナリオを検討した。複数の媒体で掲載されている観光者が好むメニューに使用される食材として,①石垣牛,②ゆし豆腐,③八重山ソバ,④マグロが挙げられた。いずれも石垣島以外の原材料を使用することから,観光者が望む食事を提供し続けるには,島外との安定したサプライチェーンの構築が必要であることが示唆された。また,観光滞在期間の長短,地域資源活用度の大小の組み合わせ計4パターンの観光シナリオ下での経済効果・域外および域内環境負荷を推計した。その結果,域内外の環境負荷はトレードオフが残るものの全体としては同程度であった。その一方で,長期滞在型に比べ,短期滞在型の観光においては経済効果の大幅に減少することが明らかとなった。さらに,現在消費されている食材の内訳から,過去および将来の食材消費シナリオを作成した。この食材消費シナリオから将来の土砂流出量を推計し,食生活の変化による対策可能性を検討した。 また,国外の島嶼地域を対象として,資源・環境制約と将来リスクを分析した。将来の水資源利用可能性を気候変化および観光による経済開発などの社会変化を踏まえて推計した。気候変化に対して気候モデル予測情報,社会変化に対して観光客密度,貯水容量等のデータに基づく脆弱性指標を構築し,水資源利用可能性が維持可能な観光方策を分析した。その結果,観光客数を抑え観光平均消費額を上げるべきクック諸島やパラオと,観光客数を増加させ経済成長を優先すべきフィジーなどに傾向が分かれた。さらに,フィリピン・パラワン島において将来の水需要と気候変動を考慮した水-社会モデルを構築し,環境用水と水資源開発シナリオに応じた将来の渇水リスクを評価した。その結果,現状の水供給量では将来は毎年渇水が生じるようになるが,その状況は新規水資源開発によって大幅に解消されることが分かった。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)