2021 Fiscal Year Annual Research Report
Ethnobotanical Study on Genetic and Cultural Resources of Capsicum spp. in the Asia-Pacific Region
Project/Area Number |
18H03446
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山本 宗立 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 准教授 (20528989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松島 憲一 信州大学, 学術研究院農学系, 准教授 (30359731)
田中 義行 京都大学, 農学研究科, 准教授 (20704480)
小枝 壮太 近畿大学, 農学部, 准教授 (00629066)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 民族植物学 / キダチトウガラシ・ロコト類・ハバネロ類 / 伝播経路 / 食文化 / 栽培植物 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、現地調査を実施できなかったため、文化資源については、アジア・オセアニアのトウガラシ属植物に関する文献調査および現地調査結果の公表を重点的に行った。まず、インドネシア・カリムンジャワ諸島のトウガラシ属植物の利用を民族植物学的に明らかにした。次に、東南アジアでは餅麹の材料に新大陸起源のトウガラシ属植物の果実が利用されるが、旧大陸起源の香辛料を餅麹に利用するという技術にトウガラシ属植物が一つの要素として組み込まれた、つまりトウガラシ属植物の餅麹への利用は東南アジアで多元的に発生した可能性を提示した。遺伝資源については、ミャンマーの在来ハバネロ類を含むトウガラシ属の栽培種3種を核ゲノムと葉緑体ゲノムの計4領域の配列解析により系統樹を作成した結果、核ゲノムでは種により明確に分かれ、かつハバネロ類ではアジア系統と中南米系統に分かれたが、葉緑体ゲノムの解析では明確な分類はできなかった。しかし、アジア・オセアニア・中南米のキダチトウガラシでは、葉緑体ゲノムにおける種内変異を見いだし、その変異の地理的分布を明らかにした。また、キダチトウガラシ数系統のリシーケンスデータを用いて、キダチトウガラシのミトコンドリアゲノムにおける種内変異についても調査した。そして、トウガラシ属の栽培種5種約700系統のDNAを供試し、RAD-seq解析を行った。これにより、トウガラシ、ロコト類、C. baccatumなどを外群として分子系統解析を行った際の、アジア・オセアニア・中南米におけるキダチトウガラシの類縁関係、アジアおよび中南米におけるハバネロ類の類縁関係、などを明らかにした。研究成果については、国際会議で1件(うち招待講演1件)および国内学会で17件発表し、査読付き論文を4件公表し、単著を1件発刊し、分担執筆を2件担当した。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(26 results)
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[Book] 辣椒的世界2021
Author(s)
松島憲一(著)・Huang Yi Yun(訳)
Total Pages
286
Publisher
晨星出版社
ISBN
978-626-320-003-6