2020 Fiscal Year Annual Research Report
南アジアのコネクティビティとインド-越境インフラを巡る政治と経済
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18H03448
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
福味 敦 兵庫県立大学, 政策科学研究所, 准教授 (20379465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 篤史 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (00286923)
溜 和敏 中京大学, 総合政策学部, 准教授 (10722465)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 南アジア / コネクティビティ / エネルギー / 地下水 |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトの目的は、インドの経済発展の鍵を握るエネルギー分野に焦点をあてながら、同分野におけるコネクティビティの強化が、インドと周辺国の経済や社会、エネルギー安全保障、外交関係に及ぼす影響を明らかにすることにある。プロジェクト三年目にあたる2020年度においては、バングラ・ブータンへの現地調査を実施することで、南アジアにおけるコネクティビティ研究を本格化させることを目指していたが、新型コロナウィルスの世界的蔓延の影響により、国内出張、現地調査が困難となったため、前年度までに収集した情報と政治・経済・エネルギー統計に基づく研究を中心に行った。より具体的には、①インド主要州(グジャラート、パンジャーブ、オディシャ、デリー、アッサム、アンドラ・プラデシュ)のエネルギー事業体の経営や農業・地下水など環境負荷に関する統計情報の整理と分析、②インド北東部におけるハイウェイ建設など、コネクティビティ強化プロジェクトに関する情報の整理と分析、③中国の「一帯一路」戦略が南アジアに及ぼす影響、といった観点から研究を推進し、年度内に四度開催したオンライン研究会において意見交換を行った。現地調査が不可能となったことで、計画の修正を余儀なくされる厳しい状況ではあったが、前年までに取り組んできた研究の公開に注力し、レフェリードジャーナルへの掲載を獲得したほか、内外の書籍への分担執筆など、一定の効果は挙げることができたといえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
英文ジャーナルへの掲載や専門書の分担執筆などの形で、メンバーそれぞれが研究成果を挙げている。しかしながら予定していた調査が全て中止とせざるを得なかったことから、その点を差し引いて「おおむね順調」としている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度も引き続き、新型コロナウィルスの影響を受ける可能性がある。それを踏まえたうえで、既に収集済みの資料・データの整理と分析を行うことで可能な、インドのエネルギー政策を中心とした研究を行う。感染状況を注意深く見極め、安全を十分に確認できた場合においては、前年度に見送ったインドと周辺国における現地調査を実施する。
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Research Products
(7 results)
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[Book] Sustainable Development in India2021
Author(s)
Koichi Fujita, Tsukasa Mizushima, Akio Tanabe, Shikichi Taniguchi, Takahiro Sato, Atsushi Fukumi, Kuppannnam Palanisami, Mohanasundari Thangavel,Tetsuo Satoh, Kamal Vatta, Parisha Budhiraja, Ippei Sekido, Thshaar Shah, Sujata Das Chowdhury
Total Pages
251
Publisher
Routledge
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