2022 Fiscal Year Annual Research Report
New Theories of Tropical Agriculture in Contemporary Southeast Asia
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18H03454
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
松田 正彦 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (60434693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 晋介 名古屋大学, 環境学研究科, 特任准教授 (60378966)
廣田 勲 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (50572814)
山本 宗立 鹿児島大学, 総合科学域共同学系, 准教授 (20528989)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 農村生業 / 農業発展 / 農外収入 / 不確実性 / リスク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、東南アジアの生業・農業の現代的変化を分析する枠組み(熱帯農業理論)を構築し、脱農業化が農村生業と農業技術に与える影響を解明することである。 最終年度である計画5年目の2022年度には、コロナウィルス感染拡大の影響のため実施が遅れていた東南アジア山地部(ラオス北部)での合同現地調査を実施した。この合同現地調査で得られた結果に基づく議論から、世帯生計をリスク管理の観点から理解する上で、自給的活動と商業的活動との間にある質的な相違に関する認識を深めた。また、同調査中の個別世帯に対する生計情報の聞き取りにおいて、開発中の簡易調査手法を試行し、実際に運用する際の課題と汎用度を把握した。以上を踏まえて同手法と生計多様度を表す指標の改良をおこなった。さらに、東南アジア平原部(東北タイ)での現地調査を実施し、同地域においても脱農業化、農業技術の集約化、圃場整備などを含む様々な現代的変化が顕在化していることを確認し、それらと農業生産や世帯生計の不安定性(リスク)との関係について、これまでに構想してきた説明枠組みを用いて考察し、その有効性を検討した。 コロナウィルス感染拡大の影響のため研究期間を2023年度まで延長し、補足調査として東南アジア島嶼部(インドネシア・スラウェシ島南部)での合同現地調査を実施した。この合同現地調査で得られた結果や現地カウンターパート研究者らとの議論などを通じて、研究計画全体で得た知見を整理した。つまり、東南アジア地域がもつ農業生態的な豊かさと不確実性という地域特性を踏まえて構想した小農の生計リスクに着目した説明枠組みにより、東南アジア農村における生業多様化を含む脱農業化と農業・農村発展との関係について一定程度の説明を与えることができた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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