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2019 Fiscal Year Annual Research Report

公共土木分野への設計競技方式の導入に向けた総合的研究

Research Project

Project/Area Number 18H03482
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

久保田 善明  富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 教授 (60544955)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 葉  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00220351)
関 文夫  日本大学, 理工学部, 教授 (20610588)
小澤 一雅  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (80194546)
山口 敬太  京都大学, 工学研究科, 准教授 (80565531)
阿久井 康平  富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 助教 (90779315)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords設計競技 / デザインコンペ / 公共調達制度 / まちづくり
Outline of Annual Research Achievements

テーマA:歴史的な経緯を把握しておくことは、本研究において非常に重要となるため、関連文献を収集し、土木設計競技の過去の変遷と諸課題について整理を行った。
テーマB:公共空間整備において設計競技方式を導入した海外先進事例として、ウィーンのマリアフィルファー通り、ブリュッセル・アンスパッハ通りの道路空間再編にについての調査研究を進め、設計競技の運営を含むデザインプロセスを明らかにした。また、欧州の公共空間整備における設計競技ガイドライン、および、ウィーン市が発行する設計競技ガイドラインの分析を行い、日欧の比較を通じて、日本で実装すべき課題の調査を進めた。また、国内外の質の高い社会基盤デザインを実現するプロジェクト・マネジメント事例の調査及び比較分析を行った。
テーマC:前年度の6都市に引き続き、3都市(高松、富山、札幌)で研究ワークショップを実施し、土木設計競技の最新事例にもとづく今後のあるべき制度設計について検討を行った。また、2018年度に実施された土木学会主催のデザインコンペの結果について、応募者にコンペ後の応募作品の活用についてヒアリング調査を行った。また土木学会全国大会と土木計画学研究発表会においてそれぞれシンポジウムの中で報告した。これらから、アイディアコンペであってもその実施後には、応募作品を資料として様々な議論の展開があることが確認された。さらに土木計画学研究発表会では、開催地の富山市の駅空間に入賞作品のパネル展示を行ない、それに対する市民からのアンケートを行った。その結果、インフラや社会の未来の姿に対して視覚的な表現、かつ一覧性を持った情報提供の有用性が確認された。その他自治体が検討する河川の修景デザインの検討の場において、コンペ活用の可能性を担当者間で共有した。また、質の高い社会基盤デザインを実現するガバナンスモデルの構築を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究ワークショップの実施については、当初予定していた全国9都市すべてについて実施することができた。また、事例研究(テーマB)及び規範構築(テーマC)についても概ね順調に進んでいる。一方、設計競技の歴史的経緯の整理(テーマA)及び社会的便益の計測評価(テーマC)については、情報収集にとどまっているため、今後さらなる検討が必要である。

Strategy for Future Research Activity

テーマA(公共調達制度における設計競技方式の取扱の変遷と諸課題):制度的な背景を再整理するとともに、今後の諸課題を明らかにする。
テーマB(設計競技に関する国内外の先行事例の比較分析):デザインコンペにおける要望事項とそれに対する読み取り、提案の関係を把握するため、海外も含めた橋梁のデザインコンペ事例の情報収集と分析を行う。公共土木分野において設計競技方式を導入した海外先進事例に関する調査を続け、設計競技の運営方法とその効果についての情報収集と、これらをもとに研究成果のとりまとめを行う。また、質の高い社会基盤デザインを実現するガバナンスモデルを構築する。また、ケース・スタディによる有効性の確認を行う。
テーマC(まちづくりに資する設計競技プロセスの規範体系の構築):コンペの実施方法について、オンラインでの実施等についても規範構築を試みる。
テーマD(公共土木分野における設計競技の社会的便益の計測評価):社会的便益及び社会的費用の調査を実施する。

  • Research Products

    (4 results)

All 2019

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] ブリュッセル・アンスパッハ通りの道路空間再編にみる広場空間像の形成と空間デザインプロセス2019

    • Author(s)
      吉野和泰、山口敬太、川﨑雅史
    • Journal Title

      土木計画学研究・講演集

      Volume: No.60 Pages: 12

  • [Journal Article] 道路空間再編のデザイン・プロセスと合意形成の手法:ウィーン・マリアフィルファー通りの事例2019

    • Author(s)
      吉野和泰、山口敬太、川﨑雅史
    • Journal Title

      土木計画学研究・講演集

      Volume: No.59 Pages: 10

  • [Journal Article] 質の高い社会基盤デザインを実現するデザイン決定プロセスに関する事例分析2019

    • Author(s)
      太田啓介、小澤一雅
    • Journal Title

      第37回 建設マネジメント問題に関する研究発表・討論会講演集

      Volume: No.37 Pages: 4

  • [Journal Article] Information design for understanding the regional environment as a base of disaster awareness -A case study of booklet design for a wetland environment-2019

    • Author(s)
      Yoh SASAKI, Hironao KOZAWA, Takumi WATANABE and Kodai YOSHIZAWA
    • Journal Title

      The Proceedings of 2019 CWMD International Conference

      Volume: Vol.1 Pages: 2

URL: 

Published: 2021-01-27  

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