2018 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a medical terms dictionary with information on word formations and meanings
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18H03499
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Research Institution | Seinan Jo Gakuin University |
Principal Investigator |
相良 かおる 西南女学院大学, 保健福祉学部, 准教授 (00330887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 誠 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語変化研究領域, 教授 (30182489)
小野 正子 西南女学院大学, 保健福祉学部, 准教授 (50255957)
岡 照晃 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, コーパス開発センター, 特任助教 (50782942)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 実践医療用語 / 語構成要素 / 語構造 / 複合語 / 電子カルテ / 意味分類 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医療記録で使われる実践医療用語の語構造を解明し、実践医療用語を構成する語構成要素表を作成すること、および語構成パターンに関する情報を付加した実践医療用語辞書を構築することである。そのために、(A) 語構造を解明するための対象語彙となる実践医療用語を選定すること、(B) 対象語彙を構成する語構成要素候補を選定すること、(C)「語構成要素」の定義を定めることが重要となる。 そこで今年度は、上記(A)について実践医療用語(合成語)31,162語を選定した。 また(B)については、①語構成要素候補の抽出規則を定め、②対象語彙より、語構成要素候補7,327語を選定し、③医療記録の分かち書きを支援するために作成した実践医療用語辞書ComeJisyoUtf8-1の登録語75,861語中に高頻度で出現する語構成要素候補768語を選定した。次いで④意味解析のために「分類語彙表 増補改訂版(国立国語研究所編)」の分類項目と一致する231語を抽出し、付加された分類語彙表の妥当性の検証を行った。(C)については、先行研究の調査を行った。 また、(B)の語構成要素候補の抽出方法については、①言語資源活用ワークショップ2018と②第62回計量国語学会で発表し、実践医療用語辞書ComeJisyoUtf8-1については、③第38回医療情報学連合大会で発表し、公開している(https://ja.osdn.net/projects/comedic/releases/70310)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
進捗状況の詳細は「研究業績の概要」に示した通りである。なお、申請時の研究計画では、(1)複合語と臨時一語の定義と分類規則を策定した後、(2)定めた規則により実践医療用語(合成語)を複合語と臨時一語に分類し、別々に語構造解析を実施する予定であった。しかし検討の結果、本研究の目的である実践医療用語の語構造の解明において、複合語と臨時一語の分類は重要ではないと判断し、上記(1)と(2)はせずに、対象語彙となる実践医療用語(合成語)31,162語を選定した。語構造の解析については上記(B)に記載の通り着手している。『分類語彙表』の分類項目を活用した実践医療用語用の分類項目の決定、および実践医療用語(合成語)の語構造の解析とその記述方法の策定については、上記(A)で選定した対象語彙31,162語について(B)の④で抽出した語構成要素候補231語を基に解析を進めている。 以上のことから、現在迄の進捗状況はおおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
上記進捗状況で記載の通り、計画を変更し、①実践医療用語を複合語と臨時一語に分類せずに語構造の解析を進める。また、②当初、造語成分を一般的な語と同様に「語基」と「接辞」から成るものとし、「語基」についての意味分類を予定していたが、本年度の(B)の「語構成要素」の抽出規則を定める過程において、「語基」と「接辞」に分けることはせず、医療従事者が理解し易い語を「語構成要素」と定義し、意味的分類を行っている。 従って、本年度は語構成要素候補を基に対象語彙(合成語)から、語構成要素を定め、語構成パターンを明らかにし、語構成要素表を作成する。
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Research Products
(4 results)