2021 Fiscal Year Annual Research Report
Research toward implementation of vicarious system of sequence learning
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18H03505
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田中 観自 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (20727086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 克巳 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20373409)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自己主体感 / 行為主体感 / 運動主体感 / 反応促進 / 錯覚 / 系列学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
体験者が技能の追体験を通じて,その技能を効率的に学習できる追体験システムの開発を最終的な目標とし,本研究ではその実現のために,偽運動主体感の生成メカニズムの解明(認知心理学的研究)を主なテーマとして研究を進めている.本事業年度は主に以下の内容を進めた. (1)ヒトの記憶は運動に依存することが先行研究によって示されており,例えば,運動実行時に呈示された画像は,その他条件に比べてよく記憶されることが分かっている.本研究では,通常の運動状況を想定した実験において,運動のターゲット刺激の呈示と運動後の画像の呈示を時間的に分離させた場合でも記憶促進が認められるかどうかを検証した.新たな結果として,運動の実行自体ではなく抑制時にも駆動される処理が記憶に重要な役割を果たす可能性を見出した. (2)2020年度に刊行した我々の研究についてさらなる研究を進めた.これまで,ターゲット刺激に対する運動後,課題非関連な感覚フィードバック(e.g., キー押し直後の音提示)が即時的に生じることで,フィードバックが遅延を伴う場合より,パフォーマンスが向上(e.g., 反応時間が短縮)することが報告されている.本研究では,遅延の種類を複数用意し,また遅延に対する予測性についても操作した.現段階の結果として,300ms程度の遅延でも反応に遅れが観察されることと,遅延時間を予測するのが困難であっても反応に影響を与えない可能性があることが分かった.本成果は,2023年度内の学会にて発表を予定している. (3)運動制御,運動学習および運動主体感に関する自身の研究を含めた先行研究の知見を整理・体系化し,その上で工学的応用に向けた展開・課題について考察を行った.その内容について招待講演を2件行った.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)