2020 Fiscal Year Annual Research Report
生体に安全なエネルギーによるがんナノセラノスティクスシステムの開発
Project/Area Number |
18H03523
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
光永 眞人 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40433990)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | がん / 分子イメージング / 蛍光プローブ / 分子標的薬 / リポソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
光免疫療法(photoimmunotherapy)は、光感受性蛍光プローブを結合させた抗体化合物と近赤外光を用いて、がん細胞のみを分子標的特異的に蛍光でイメージングし、イメー ジングをガイドとした近赤外光の照射によって、標的細胞を機械的細胞死へ誘導する治療法である。本邦では再発頭頸部がん患者に対する治療として薬事承認され実用化に至った。しかし、腫瘍組織の細胞不均一性や組織深部における光エネルギーの減衰など分子標的特異的な光線治療としての治療限界を克服するための新たな方法の開発が必要である。本研究課題では、以下の検討を行った。 ①薬剤を内包可能なリポソームを利活用し、光免疫療法を組み合わせた、新たながん診断治療法(セラノスティクス)を開発した。光免疫療法で検出される蛍光波長と異なった蛍光特性を持つ抗がん剤をリポソームに内包した新規化合物を合成し、複数の蛍光によるがんの分子イメージング・がん細胞の標的特異的な治療が可能となること示した。 ②がん間質に存在する新生血管の内皮細胞を標的とした新たなメカニズムの光免疫療法を開発した。既存の光免疫療法が標的とするがん細胞膜とは異なり、血管傷害機序により抗腫瘍効果を誘導することを確認した。 今後、本研究課題で得られた知見を基に、臨床応用へ繋げるための開発を行っていく予定である。
|
Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)