2022 Fiscal Year Annual Research Report
1970年代以後の人文学ならびに芸術における語りの形式についての領域横断的研究
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18H03570
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡田 暁生 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70243136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 辰史 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (00362400)
小関 隆 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (10240748)
三輪 眞弘 情報科学芸術大学院大学, メディア表現研究科, 教授 (20336647)
橋本 伸也 関西学院大学, 文学部, 教授 (30212137)
佐藤 淳二 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (30282544)
森本 淳生 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (90283671)
上田 和彦 関西学院大学, 法学部, 教授 (90313163)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 配信芸術 / 人文学 / 生命 / 語り / 文芸理融合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は合計9回のズーム研究会を行い、とりわけ「配信芸術の可能性」について議論した。本研究会においては人文学的知の科学知との融合、そして人文学的語りの「芸術」を通した発信がひとつの継続的主題であったが、配信芸術とはネットを通した芸術による人文学の発信の可能性である。本年度の成果はすでに原稿をとりまとめ、2023年8月にアルテスパブリッシングより「配信芸術」のタイトルで出版される予定である。本書においては「生命と音楽メタファー」が主題の一つになっており、配信において生命も音楽もデータ化され、「生と死」の境界を新たに定義し直すことが、配信の時代における人文学と芸術の大きな課題であることが確認された。また2022年5月には京都における展覧会「ファルマコン2022 新生への捧げもの」において、「配信芸術」をめぐる議論の実践として、三輪眞弘が『母音廻し、または遠隔音響合成のための五芒星』を発表した。これは京都の古民家のかつて防空壕だった地下のスペースからの音楽配信であるが、視聴者のパソコンがライブ配信を素材としてさらにそこで新たな電子音響を生成し、それにより「もはやどこにも実在しない音楽」をシミュレートして視聴者に体験させる企画である。また三輪は2021年9月19日のオンライン・イベント「ぎふ未来音楽展2020 三輪眞弘祭 -清められた夜-」(9月19日)ライブ配信により佐治敬三賞を受賞したが、2023年9月18日に岐阜サラマンカ・ホールにて、第52回サントリー音楽賞受賞&第20回佐治敬三賞受賞記念として、コンサート・イベント「みる・きく・よむ・いま、三輪眞弘の音楽を語る」が開催され、岡田暁生もパネラーとして登壇した。また2022年8月には、2021年3月に予定されながらコロナで延期にせざるをえなかったフランス書簡体小説をめぐる国際シンポジウムを無事開催することが出来た。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Book] 植物考2022
Author(s)
藤原辰史
Total Pages
240
Publisher
生きのびるブックス
ISBN
4910790071
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