2019 Fiscal Year Annual Research Report
Building of a Japanese 1000 person natural conversation corpus for pragmatic analyses and its multilateral studies
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18H03581
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Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
宇佐美 まゆみ 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 日本語教育研究領域, 教授 (90255894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 容子 岐阜聖徳学園大学, 外国語学部, 教授 (10257545)
山崎 誠 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語変化研究領域, 教授 (30182489)
重光 由加 東京工芸大学, 工学部, 教授 (80178780)
石川 慎一郎 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (90320994)
片上 大輔 東京工芸大学, 工学部, 教授 (90345372)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自然会話コーパス / 語用論 / 自然会話分析 / 談話研究 / ディスコース・ポライトネス理論 / 基本的な文字化の原則(BTSJ) / BTSJ日本語自然会話コーパス / 総合的会話分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、語用論とコーパス研究の融合を図り、語用論的分析に適した『日本語1000人自然会話コーパス』を構築・公開することによって、自然なコミュニケーション能力の養成と、日本語教育のみに留まらない言語教育学、日本人のコミュニケーション能力の養成にも貢献することを目的とする。 2019年度は、「コーパス班」では、既存の会話データも含め、多様化・均衡化に配慮しながら会話データを追加するとともに、コーパスに付随させる話者や会話状況の情報を整備し、『BTSJ日本語自然会話コーパス(2020年版)』の公開に向けて拡充・整備を推進した。また、2018年度に引き続き、「小学生と成人の会話」、「小学生同士の会話」などを新たに収集した。また、昨年度に引き続き、本コーパスで利用する文字化の原則であるBTSJの「活用方法講習会」を行い、コーパスの提供とともにその活用方法についても解説し普及に努めた。 「言語研究班」では、本コーパスのデータを対象として、日本語の母語話者、非母語話者の会話を定量的・定性的双方の観点から多角的に分析し、その成果として、『自然会話への語用論的アプローチ-BTSJコーパスを利用して-(ひつじ書房)』を出版した。また、論文としては、母語話者、非母語話者の「語彙」の比較、「反論ストラテジー」、及び、「文末詞」等の多角的分析を行った。 「基礎理論班」は、今年度は、「ディスコース・ポライトネス理論」の新しい局面の追加と、「雑談対話システムのモデル構築」にむけての実証的研究の計画に着手した。「雑談対話システムのモデル構築」については、関連の研究者の相互交流の促進を企図して、パネルセッション「対話システム研究と談話研究の接点-言語研究から貢献できることは?-」を企画し、日本語教育学会秋季大会で実施した。 その成果として、図書1件、論文10件、学会における口頭発表25件を公開・実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記「研究実績の概要」により詳細に記したように、「コーパス班」では、順調にデータ整備、追加収集が進んでおり、来年度の中間公開(『BTSJ日本語自然会話コーパス(トランスクリプト・音声)2020年版』)に向けての準備も整えた。また、関連の講習会も開催し、普及にも努めた。「言語研究班」では、『BTSJ日本語自然会話コーパス(トランスクリプト・音声)2018年版』のデータを用いた研究成果として、図書1件、論文10件、学会発表25件という形で発表を行った。「基礎理論班」では、今後の実証的研究の研究計画に着手し、研究メンバーを組織したことで、来年度の研究の展開に向けての準備が整った。以上のことから、本研究は、おおむね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も予定通り、既存データの整備を続けていくつもりである。しかし、新規データの収集については、新型コロナ感染防止を鑑み、「対面会話」の収録ができない状態となっている。そのため、昨年度までに収録済みのデータの文字化と整備を行うとともに、既存の未公開データについて、コーパス内データの特徴のバランスをとりつつ、文字化・整備を行って、可能な限り、より多くの場面や情報を含む会話データを提供できるようにしていく予定である。
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Research Products
(38 results)