2020 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18H03695
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小沢 顕 筑波大学, 数理物質系, 教授 (80260214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 由高 国立研究開発法人理化学研究所, 仁科加速器科学研究センター, 技師 (40415328)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 原子核の質量 / 蓄積リング / 不安定核 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終的な目的は、理研RIビームファクトリーの稀少RIリングを使って、最近、続々と発見されている中性子過剰中重核領域のハロー候補核の質量を測定することである。一方で、稀少RIリングでの質量測定での分解能向上と確度向上、および高効率化も重要な課題であり、本研究の予算で稀少RIリングの性能アップも進めていく。2020年度は、本研究に関連した研究活動の結果、以下の成果を得た。1)2020年10月に稀少RIリングで、マシンスタディ実験を行った。この実験では、質量測定の確度向上のために、キッカー磁石にフラットトップを作るとともに、フラットトップが質量測定に及ぼす影響を見るために、入射する粒子の入射タイミングを変えて質量測定を行なった。予備的な解析結果では、フラットトップの中心付近で入射することで、質量確度が向上することがわかった。2021年度以降の質量測定では、フラットトップを作って質量測定を行う予定である。2) 2019年度に引き続き、稀少RIリングの磁場モニターとなり得るクラスターイオン源(アークプラズマ蒸着源)の開発を行った。アークプラズマ蒸着源からは、クラスター生成を示唆するイベントが測定できたが、2020年度の実験では、その確認までには至らなかった。アークプラズマ蒸着源の開発は来年度以降も引き続き行う予定である。3)稀少RIリングの質量測定に使用する検出器の開発として、2020年度は、交差電磁場、薄膜とマイクロチャンネルプレートを組み合わせた位置敏感型検出器の開発を始めた。2019年度以前にも位置敏感型検出器の開発は行っていたが、2020年度は、検出効率向上のために、マイクロチャンネルプレートの大型化を目指した。2021年度以降、ビーム照射実験を行い、実用化を目指した開発を行う。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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