2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the neutrino-flux via bound state beta-decay of bare 205Tl ions
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18H03696
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
鈴木 健 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (10196842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 太樹 東京都市大学, 共通教育部, 准教授 (30612147)
武智 麻耶 新潟大学, 自然科学系, 助教 (40570172)
福田 光順 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (50218939)
泉川 卓司 新潟大学, 研究推進機構, 准教授 (60282985)
大坪 隆 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (70262425)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ニュートリノフラックス / ニュートリノ捕獲断面積 / 束縛状態β崩壊 / 標準太陽モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
下記実験を企画していたが一昨年度ドイツの加速器装置の故障で実験できなかった。 イオン源で1 次ビーム206Pb イオンを生成し線型加速器UNILAC にて核子当たり8 MeV まで前段加速ののち重イオンシンクロトロンSIS にて約500MeV/u まで加速後,ビームを取り出し核破砕片分離装置FRS へと導いた。FRS では入射核破砕反応で生成する81価の205 Tlイオンを分離し本計画のメインデバイス・重イオン蓄積リングExperimental Storage Ring[ESR] へ入射・周回させる。ここで周回粒子に対してショットキー質量分光もしくはアイソクロナス(等時性) 質量分光を行う。 前者ではESR の周回軌道中の空洞にショットキー検出器を設置しておく。荷電粒子が電極を通過する際に誘導電荷によるショットキーノイズが発生するのでこれを増幅する。粒子のm=q に応じた周期でこのショットキーノイズを発生させる。一方,後者は(粒子のエネルギー損失が無視できる程の) 極薄の炭素薄膜を設置 し粒子が通過した際の2 次電子をマイクロチャネルプレートで増幅する。これらのパルスに対しスペクトラム・アナライザで周波数解析(FFT 法を用いる) によって粒子同定が可能となった。親核205Tl81+ を周回させるとベータ崩壊の娘核は3 時間経過後には約10個が得られ,6 日程度の実験で5*10個となり崩壊直線が求まる。
そこで国内実験(放射線医学総合研究所)で分解能の検証の後,ドイツへ渡航して本測定205Tl 81+ →205Pb81+ + e-を全員参加して実施する予定であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一昨年度ドイツの加速器装置の故障で実験不可だったため。
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Strategy for Future Research Activity |
実験を敢行させ、得られる核遷移行列要素を用いてニュートリノ捕獲断面積の精密評価をしたい。 これにより,これまでできていなかった低エネルギーにおける太陽ニュートリノフラックス((E)>52keV) を精密に決定する事が可能で、このことはニュートリノ振動で解決したと考えられている太陽ニュートリノ問題が,実は解決していない「標準太陽モデルの検証」に繋がる。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] Measurements of Interaction Cross Sections and Charge-changing Cross Sec- tions for Ca and Ni Isotopes at RIBF2018
Author(s)
M. Tanaka, M. Fukuda, M. Takechi, A. Homma, T. Ohtsubo, M. Mihara,T.Suzuki, K. Matsuta, ET AL.
Organizer
The 10th China-Japan Joint Nuclear Physics Symposium, November 18-23, 2018, Huizhou,
Int'l Joint Research
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[Presentation] Nuclear Matter Radii of Ca Isotopes across the Neutron Magic Number N = 28 Via Interaction Cross Section Measurements2018
Author(s)
M. Tanaka, M. Fukuda, M. Takechi, A. Homma, T. Ohtsubo, M. Mihara, T.Suzuki, K. Matsuta, ET AL.
Organizer
Int. Conf. on Nucleus-Nucleus Collisions (NN2018), (at Omiya, Saitama, 4-8 Dec. 2018
Int'l Joint Research
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[Presentation] 中性子過剰N(窒素) 同位体の反応断面積測定2018
Author(s)
若林諒, 福田光順s, 大西康介, 田中聖臣, 松多健策s, 杉原貴信, 八木翔一 , 中村翔健, 堀太地, 柳原陸斗, 鈴木健, 山口貴之, 加藤郁磨, 藤井朋也, 三ツ井俊也, 西村大樹, 大坪隆, 武智麻耶, 本間彰, 宮田恵理, 西塚賢治, 池田彩夏, 高野健太, 塩田柾貴, 星野寿春, 泉川卓司, 森口哲朗, 佐藤眞二, 福田茂一, 北川敦志
Organizer
日本物理学会第74 回年次大会(2018 年)(於九州大学)