2022 Fiscal Year Annual Research Report
Studies of baryons and dibaryons with J-PARC high-intensity meson beams and a TPC detector
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18H03706
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
佐甲 博之 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 先端基礎研究センター, 研究主幹 (40282298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 裕大 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 先端基礎研究センター, 研究職 (50756244)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Hダイバリオン / J-PARC |
Outline of Annual Research Achievements |
Hダイバリオン探索実験(E42)に関しては、検出器の校正とデータ解析を進めた。Kurama Spectrometerの飛行時間と運動量の測定によってπ中間子、K中間子、陽子の粒子識別を確立し、校正用のポリエチレン標的のデータからΞ-のmissing massの明確なピークを得ることに成功した。またHyperon spectrometerについてTPCの波形データのベースライン補正、ドリフト速度とオフセットの校正、および水平方向位置の校正等を進めた結果、反応点の位置分布に標的の像が明確に現れ、TPCのdE/dxによる高い粒子識別能力を示した。さらにポリエチレン標的の陽子とπ-の不変質量分布においてΛ粒子の低バックグラウンドのピークを得ることができた。これらは両Spectrometerが正しく動作していることを示すものである。 N*分光実験(E45)に関しては、2025年度に行われる見込みの実験のための準備を進めた。部分波解析のソフトウエア開発を原子力機構のS. H. Kim、米国Connecticut大学のK. Joo教授、米国ANLのT. S. Harry-Lee教授とともに開始した。まず最初の課題として1個のResonanceのみを含むモデルデータを使用し、断面積のフィットによってResonanceの質量値を導出するC++のコードを製作した。さらにE42実験からE45実験へのデータ収集系速度の向上のため、TPCの波形データ読み出しのサンプリングレートを1/2に減らしても鉛直方向の二粒子分解能はあまり影響がないことをE42実験のTPC波形データの解析により示した。さらに粒子シミュレーションによって2荷電粒子トリガーのためのホドスコープについて前方角領域に関するシンチレーションカウンターの細分化の要否について、ダブルヒットの確率の評価により、細分化は不要であることを示した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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