2018 Fiscal Year Annual Research Report
High-Density Equation of State from Quantum Chromodynamics
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18H03712
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
初田 哲男 国立研究開発法人理化学研究所, 数理創造プログラム, プログラムディレクター (20192700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 慎也 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (30192454)
石井 理修 大阪大学, 核物理研究センター, 准教授 (40360490)
富樫 甫 国立研究開発法人理化学研究所, 仁科加速器科学研究センター, 基礎科学特別研究員 (70733939)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高密度物質 / 中性子星 / 格子量子色力学 / クラスター変分法 / 重力波 |
Outline of Annual Research Achievements |
当研究課題の格子QCD計算において中心的な手法となるHAL QCD法に関して、そこで得られる非局所バリオン間ポテンシャルの微分展開の収束性を確かめるため、NNチャンネルと同じ構造が期待されかつ理論解析が相対的に容易なΞΞの1S0相互作用に着目し、微分展開のNNLO次数のあらわな評価を行った。その結果、ウォールソースと呼ばれる演算子を用いた場合のLO次数の低エネルギーでの結果はNNLO次数の結果と良く一致することがわかった。これは、ウォールソースを用いることで効率的に高次微分項が抑制されていることの証拠と成る。さらに、非弾性散乱の効果や有限体積効果についても詳細な考察を展開した。一方、与えられたバリオン間ポテンシャルのもとでの、高密度物質の状態方程式の導出については、核物質および中性子物質について、クラスター変分法による結果と従来のAPR状態方程式の比較を、2体力だけの場合、3体力を含めた場合で比較し、多体問題手法の違いによる状態方程式の不定性に関する評価を行った。さらに、中性子星のクラスト領域での状態方程式について、クラスター変分法による状態方程式、APR状態方程式、SLy4状態方程式の3者の定量的比較を行った。
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Research Progress Status |
30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)