2021 Fiscal Year Annual Research Report
京大岡山3.8m望遠鏡と専用分光器を用いた中質量星周りの短周期惑星の探索
Project/Area Number |
18H03736
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 文衛 東京工業大学, 理学院, 教授 (40397823)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 太陽系外惑星 / 高分散分光 / 視線速度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、これまでの中質量星(中質量巨星)を対象とした惑星探索の本質的な問題点である「中心星質量の不確定性」と「サンプル数の少なさ」を解消した新しい惑星探索を実施することを目的としている。そのために本研究では、(1)中小口径望遠鏡を用いた事前のサンプル選定、(2)京大岡山3.8m望遠鏡への系外惑星探索専用高分散分光器の設置、(3)京大岡山3.8m望遠鏡を用いた系外惑星探索、という3本の柱を立てて研究を遂行している。令和3年度は(1)サンプル選定の継続と(2)ガイド系の製作とシステム全体の統合、および試験観測、さらに(3)先行実施している188cm望遠鏡を用いた系外惑星探索の継続を行った。 (1)については、本研究で開発した多色測光データに基づく機械学習的な手法を用いて選定済の高金属量(中質量)巨星候補300天体について、188cm望遠鏡と、さらにはすばる望遠鏡を用いて高分散スペクトルの取得を進め、金属量の測定を行った。 (2)については、まずぐんま天文台150cm鏡から移設した高分散分光器GAOESの分光器本体と、新たに製作したナスミス焦点に置く入射ガイド系の接続を行った。望遠鏡ピア内に恒星光伝送のための光ファイバーを敷設し、さらにオートガイド用のソフトウェアを製作した。また、分光器本体の冷却系を立ち上げた。年度後半に複数回の試験観測を実施し、一部光軸上に恒星光のケラレがあるものの、ほぼ期待通りのスペクトルが得られることを確認できた。 (3)については、3.8m望遠鏡での観測実施に先行して188cm望遠鏡とHIDES-Fを用いて前年度から一部サンプルについて系外惑星探索観測を進めており、今年度もそれを継続した。この中から周期約50日程度と思われる比較的短周期の惑星候補を同定した。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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