Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画で挙げていた沖縄リーフ海域でのADCPおよびGPS surface drifter漂流実験はコロナ禍のため実施できなかった.その代わりに,アメリカ大気海洋局NOAAが収集・管理しているGlobal Drifter Program(GDP)による漂流ブイデータを収集し,研究に利用できるよう整備した.また,本プロジェクトの主題の一つである波-流れ相互作用に関する数値モデル開発および解析を米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校のJ .C. McWilliams教授の研究チームとの国際共同研究として鋭意実施し,底面波動境界層で生じる運動量損失によって駆動されるbottom streaming現象に関する論文(Wang, P., McWilliams, J.C., Uchiyama, Y., Chekroun, M.D. and Yi, D.L., 2020, J. Phys. Oceanogr.)および岬地形などの巨視的海岸構造による大規模離岸流に関する研究( Akan, C., McWilliams, J.C. and Uchiyama,Y., 2020, Ocean Modell.)を発表した.さらに,瀬戸内海モデリングの海洋工学的応用研究としてウェザールーティングの問題に取り組むとともに(Kurosawa, K., Uchiyama, Y., and Kosako, T., 2020, Ocean Eng.),昨年度実施した強風下でのADCP観測結果の解析(Baba, Y.ほか 2020, Proc. 22nd IAHR-APD Congress)などを行った.
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