2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Fundamental Models for Enterprise Collaborations in Smart Supply Chains
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18H03826
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
西 竜志 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (10335581)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 三知子 神奈川工科大学, 情報学部, 名誉教授 (60239043)
谷水 義隆 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60275279)
貝原 俊也 神戸大学, システム情報学研究科, 教授 (70289114)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | スマートサプライチェーン / 動的モデル構成基盤 / 企業間連携 / ゲーム理論 / リアルタイム最適化 |
Outline of Annual Research Achievements |
動的モデル構成基盤を利用して仮想サプライチェーンを構成し, さまざまな製造シナリオに動的に対応した仮想生産を実行することにより, 顧客満足度や生産性, 環境負荷, リスク対応, 安全性の観点から, 製造シナリオの検証, 製造製品の構成, サプライチェーン構成, 製造作業内容の事前検討, 製造作業の計画通りの実行を支援する情報環境の構築に必要な動的モデル構成環境を提供することを目的として, 2020年度(R2年度)は主として, (1) 動的製造工場モデルの構成手法の標準化検討, (2) 動的モデル構成基盤のプロトタイプ構築, (3) 均衡解のリアルタイム最適化技法による工場間製造計画の自動調整, の3つのサブテーマに取り組んだ. 得られた知見は以下のとおりである. (1) サプライチェーンを構成する各企業の特徴とその振舞いのモデルをe-カタログとして準備し,選択した企業モデルから自動的にソフトウェアエージェントとして仮想企業を作成し,それらを接続したマルチエージェントシステムとして仮想サプライチェーンを構築する動的モデル構成基盤のプロトタイプシステム構成を構築した. (2) 上記のシステムを用いて,様々な状況を想定した仮想サプライチェーンを構築し,シミュレーション実験を行った.実験結果から提案システムが,各企業の振舞いとその影響およびサプライチェーン全体の振舞いを同時にシミュレーションできるという有用性を確認した. (3) 機械学習を用いた顧客モデルによって顧客の選考を把握し,モジュール生産を行う生産計画モデルを提案し, 均衡解をリアルタイムに計算するアルゴリズムを構築した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
仮想サプライチェーンをe-カタログから選択することで,マルチエージェントシミュレーションのモデルを効率良く自動生成するためのプロトタイプシステムを構築し, さまざまな条件下で利用可能であることを確認した. 顧客購買行動モデルを考慮したサプライチェーン最適化においては, リアルタイム最適化アルゴリズムを構築し,論文投稿を予定しており, 研究はおおむね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は企業カタログの内容の追加・変更に対応する点や開発したプロトタイプシステムの拡張, 実用化に向けた問題点の抽出と解決を行う予定である. 機械学習を用いた顧客モデルに基づく生産計画手法においては実用的な問題や不確実性への対応に向けた方法論の拡張を行う予定である.
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Research Products
(9 results)