2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Watershed Management Models Integrating Land-and-sea Areas in the Scarce-data Watersheds of South-east Asian Developing Countries
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18H03968
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
平松 和昭 九州大学, 農学研究院, 教授 (10199094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 昌佳 九州大学, 農学研究院, 准教授 (80325000)
田畑 俊範 九州大学, 農学研究院, 助教 (80764985)
凌 祥之 九州大学, 農学研究院, 教授 (10399363)
矢部 光保 九州大学, 農学研究院, 教授 (20356299)
谷口 智之 九州大学, 農学研究院, 助教 (00549123)
尾崎 彰則 九州大学, 熱帯農学研究センター, 助教 (40535944)
齋 幸治 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 准教授 (30516117)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 統合流域管理 / 水理モデル / 水文モデル / 人工知能技術 / 機械学習技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
GIS流域解析グループでは,まず日本全域を対象に,簡易なため池水収支モデルとGCMデータを組み合わせることで,ため池の渇水・豪雨リスクの地域性を評価する手法を構築した.また,筑後川支流の宝満川流域を対象に,雨水貯留ポテンシャルを高める田んぼダムの実施が河川流量に与える影響を分析した.ベトナム南部に位置するDau Tieng流域を対象とし,貯水池の操作規則であるルールカーブの最適化手法を開発した.さらに,激甚洪水時にベトナムの首都ハノイを守るための洪水調整池Van Coc湖の最適な運用ルールを提案した. 閉鎖性海域グループでは,ベトナム南部に位置するCan Gio湾を対象に,地球温暖化に伴う海水面上昇や,現在ベトナム政府が検討を進めている堤防建設が同湾内の湛水環境や塩分環境に及ぼす影響を検討した. 閉鎖性湖沼グループでは,水の流れが藍藻類の増殖に与える影響を考慮に入れた水平2次元水理-水質モデルを構築し,窒素制限的な過栄養化水域を対象に吹送流がアオコの集積・消失・拡散に及ぼす影響を検討した.また,多波長励起蛍光光度計を利用した現地での新たな水質計測手法を提案した.さらに,流域圏管理モデルに適用するデータを広範囲に収集することを目的として,タイのプラチュアップキーリーカーン沿岸域塩水養殖池の気象・水環境変動の連続観測およびミャンマーのエーヤワディ川流域5か所の気象変動の連続観測を行った. 面源負荷グループでは,ベトナムにおける企業的形態,準企業的形態,伝統的形態の247養豚農家を対象に,効率的水利用に関する比較分析を行った.その結果,水の有効利用は,企業的,準企業的,伝統的形態の順に図られているが,地下水利用した場合には,安価なコストのために,図られ難いことを示すとともに,トービットモデルの分析結果から,効率的水利用に関連が深い要因を明らかにした.
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(23 results)