2019 Fiscal Year Annual Research Report
周極域亜寒帯林の構造変化と気候変動 : 林分復元法と花粉分析的景観復元法による解析
Project/Area Number |
18H04008
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大澤 晃 京都大学, 地球環境学堂, 教授
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Project Period (FY) |
2018 – 2019
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Keywords | 周極域亜寒帯林 / 林分構造復元 / 景観復元法 / 気候変動 / 林分現存量 |
Outline of Annual Research Achievements |
林分構造変化と気候変動の関係の解析のために、北西カナダのサイトにおいて、現地調査を行った。Picea marianaの密な林分において225m2のプロットを設定し、プロット内の木のサイズ分布を測定した。またプロット内でサイズの異なる7本の木から高さ別に樹幹解析用円盤を採取した。円盤は研磨後、年輪を解析し、個体の成長量を調べた。木のサイズ分布とサンプル個体の成長データから過去の林分現存量を復元した。さらに過去にこの地域で得られた同様のデータから、この地域におけるPicea mariana8林分とPopulus tremuloides2林分の林分現存量の復元を行い比較した。その結果、いくつかの年で成長が同調している林分が多いことが確認された。 また、花粉分析学的LRA法による植生復元をおこなうため、平成30年度に採取した3地点の湖沼堆積物について、鉛同位体^<210>Pbを用いた年代測定を実施した。また、フォートスミス周辺において、調査地域の優占種であるPinus banksianaの未開花の雄花試料を採取し、これについて雄花あたり花粉数の計数を実施した。このデータと、リタートラップを用いて測定された単位面積当たり雄花落下数を用いて、単位面積当たりの花粉生産量を推定した。なお、他の優占種であるPicea mariana、Picea glauca、Larix laricina、Populus tremuloidesについては、本年の着花量が極めて少なく、十分な試料が採取できなかった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 年輪から見える永久凍土上に生育する樹木の地下部発達過程と成長制限要因2020
Author(s)
安江恒, 大嶽聡子, 兼松真里衣, 三品郁陽, 野口享太郎, 森下智陽, 城田徹央, Roger Ruess, Jamie Hollingworth, 大澤晃, 松浦陽次郎
Organizer
第131回日本森林学会大会
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