2018 Fiscal Year Annual Research Report
Time information network for Wildlife Wearable Sensors
Project/Area Number |
18H04089
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
瀬崎 薫 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (10216541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸辺 義人 青山学院大学, 理工学部, 教授 (60327666)
小林 博樹 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (60610649)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | NFC / ウェアラブル / DTN |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「野生動物自身がセンサを持ち歩き、単独行動時に取得したデータを、集団行動時に省電力で共有し、シンクノードまで誘き出して非接触通信(充電)して回収する機構」の実現を目的としている。従来の野生動物調査用ウェアラブルセンサは、生息地特有の電源・情報インフラの制限・センサ装着重量の制限・位置情報の課題がある。これにより広域観測や長期運用を行うことが困難であり、観測可能な範囲が制限される。そこで本研究では「野生動物装着センサ網のための時間情報ネットワーク」 の実現を目的とした。具体的には、A) どうぶつ間ネットワーク:身体特徴と相互作用に最適化した省電力な動物装着センサ網 、B) どうぶつタッチ&ゴー:NFCタグ装着の野生動物を誘き出してピッと記録回収する機構、C)飛行機音を用いた位置情報取得のための時刻情報同期方法の研究を行う。これにより情報・電源インフラ圏外の空間情報センシングが実現する。以上を目的として、本年度は「身体特徴に最適化した検出機構の設計・開発と犬の実証実験」を行った。 本年度は、構想及び準備の段階であった通信プロトコルの再検討に関して、移動型ロボットを用いたシミュレーション実験を実際に導入し評価を実施した。通信プロトコルの再検討は短時間に同じ評価実験を繰り返し行うことが必要であるが、動物を用いた評価実験では個体確保や評価時間の長期化といった多くの課題が存在する。しかし、移動型ロボットを用いた評価では、繰り返し評価を効率よく短期間で実施することができる。実際の評価はバーチャルウォールを用いて構築した屋内エリアの評価フィールドで行った。移動型ロボットはiRobot Create2を使用しており、通信機器(Zigbee)とセンサ機器(加速度計、電流電圧計等)を搭載し、Arduino UNOを用いて制御した。通信プロトコルの改善により通信成功率を70%から90%に向上できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
台風21号によって、屋外実験施設が破壊されたこと、またCOVID-19によって全般的に計画に遅延が生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
屋外実験施設については、他の関係協力機関と協議を行っており、一部実験については別施設での実施を行う見通しが立ったため、問題はない。
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Research Products
(8 results)